与謝野馨氏が復帰

2007.03.07

テーマ：政治について(20040)

カテゴリ：政局

　昨秋、喉の腫瘍摘出手術を受け、党の税調会長を辞任した与謝野馨前金融経済財政担当相が近く、国会に復帰するそうだ。

　永田町では「再起不能」説が流れていたが、意外なくらいに元気らしい。

　「予定より時間がかかっちゃったのは、腫瘍を取って喉をくっつけたあと、食べ物がちょっとのみ込みにくくなっちゃって。それを徐々に広げるために入院が長引いたんです。それでも年末には家に帰り、1月から散歩に行ったりしている。いまは3食ふつうに食べていますよ。それも油っこいものばかりね。政治家の方とも会食しました」と本人は話す。

　手術する部分が声帯にかかると、声を失う可能性があったが、そうではなかった。インタビューに答える声はほとんど以前と変わらなかった。

　「やっぱり、政治家の仕事は選挙に勝つことだから、統一地方選と参院選はしっかりやらせていただく」という与謝野氏は、安倍政権についても痛烈だった。

　「仕事を仕切る人がいない気がするね。塩崎官房長官は優秀だし、人柄もいいが、官僚をもっと上手に使わないと。中川幹事長の上げ潮路線は、もともと私や柳沢大臣が提唱していた成長路線の焼き直しなのだけど、成長率の数字の出し方がおかしい。お父さんが社長になる前提で、家計を立ててもダメです。小さな子供なら大きな成長率が期待できるが、日本は成熟している。そこが中国とは違うのです」と語る。

　現在は都内の事務所で毎日、来客などの仕事をこなしている。安倍ヨレヨレ政権を見ていると、与謝野待望論が高まるかも知れない。なぜなら彼は、安倍政権が発足する前、有力な官房長官候補だったからだ。結局は安倍首相と親しい塩崎氏が選ばれたが、その塩崎氏も（福田元官房長官のような？）辣腕な官房長官とは言えず、評判が悪い。

　安倍首相にはぜひ早期に内閣改造に踏み切ってもらいたい。そして、与謝野氏を官房長官に起用してほしい。きっと手腕を発揮して「ポスト安倍」の有力候補に浮上するだろう。福田元官房長官のように（笑）。

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最終更新日 2007.03.12 15:30:00
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