072036 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

三一太福

三一太福

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

テールナウ

テールナウ

日記/記事の投稿

バックナンバー

2024.09
2024.08
2024.07
2024.06
2024.05
2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2023.12

カテゴリ

お気に入りブログ

天地の諸事情 Muchuさん
ブラームスはお好き? ブラームスがお好きさん

カレンダー

2007.12.01
XML
カテゴリ:非政治
 今年も残すところ1ヵ月となった。同時に,平成10年代も残り1ヵ月と言うことができる。1ヵ月後にはすでに平成20年だ。この節目を機に,10年間を振り返ってみるのも悪くはなさそうだ。

 例年のことながら,この時期になると1年が過ぎるのは速いものだと感じる。いよいよこの二度とない平成10年代最後の年=平成19年という年の終焉が近づいているのだ。それを再認識する時,自ずと緊張感だとか切迫感だとかいうものも生まれてくるものだ。

 ところで「時間」に関する興味深い記述を見つけた。倫理学者の熊野純彦東京大学助教授の著書『メルロ=ポンティ 哲学者は詩人でありうるか?』の一節を以下に紹介させていただきたい。

 時間が流れるためには,「ひとつの現在」が,つまり,私の現在が必要である。さらに「かつて」とか「いつか」とかと呼ばれるふたつの非現在,あるいは「非存在」が必要なのである。この現在,ひとつの現在もまた不断に到来し,絶えず過ぎ去ることで,ひとつの現在なのであり,つまり非存在となることで現在なのであるから,時間は3つの「非存在」を必要としているといってもよいだろう。この3つの非存在によって時間は現在から現在へと移行し,「流れる」。あるいは現在から現在へ移行するのだから,時間はみずからを流す。

 時間とは時間がみずから流れる,みずからを流すことである。時間のうちで運動するものであるなら,他のものによって動かされて運動する。時間は,しかし,それみずからが流れなければならない。その意味で時間は,じぶんでじぶんに触れること,じぶんを触発することで,時間として流れ,そのように流れることで時間となる。しかも,時間そのものを私が構成するわけではないにしても,時間はつねに私をとおって流れ,滲みだしてゆくかぎり,時間によるこの自己触発は,私の自己による自己の触発,私の自己触発でもある。

 いずれにせよ,時間の流れというものは川の流れのように止めることはできない。大切なのは,与えられた時間の中でどのように生きるか,ということではないのだろうか。より「価値」のある来年を迎えるために自分は何をすべきか,そろそろ本格的に考えなければならない時に直面していることを自覚せずにはいられない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007.12.01 08:40:00
コメント(1) | コメントを書く
[非政治] カテゴリの最新記事


コメント新着

人間辛抱@ 沖縄県議会議員選挙 自民党系は大敗で、野党系は圧勝でした。
まゆはけ@ Re:平成10年代終焉の足音(12/01) 今頃勝ちある年末を、何て遅いと思います…
ライオン@ 安倍は間違いなく松岡に呪われている 自殺した松岡元農相が安倍を呪っている、…

© Rakuten Group, Inc.
X