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居酒屋こはる

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2010年04月04日
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カテゴリ:徒然

ブログでのお仲間 まりえさんが

つい この間の日記で本の事を書いて下さっていました

ここ★

本との相性

確かに 確かに ありますね  相性

話題の本が必ずしも 自分にとって面白いとは限らないし

他の人が どれだけ感動しても

自身の心は そよ とも動かない時もあります

 

以前にも書きましたが

私は古い文体に とても心惹かれます

そして 静かに落ち着いていて 丁寧な文体が好きです

物語も スリルとサスペンス? ワクワクドキドキ?

なんて・・ ご免蒙りたい (笑)

他愛のない日常の中に ふと 見え隠れする 非日常

そんなものに 惹かれます

名も無き人々の つつましやかな暮らし

歴史は そんな市井の人たちが 本当は作るのだと

いつも 想っているのです

 

可笑しなもので、何かが呼ぶのでしょうか?

先日 友人とも本の話をする機会がありました

本を「どう読むか」

その時、私は自分の意見をまとめる事が出来なかったので

友人の話を うんうん、と聞いていました

それから、ずっと考えていて

もう少しで 答えが見つかりそうで

中々 つかめずにいた時・・・

好きな作家さんのエッセイで ピタリ!の文章に出逢ったんです

 

銀色夏生さんのエッセイ「第3の人生の始まり」

その中で 銀色さんが また別の方の文章を引用しています

少し 紹介しますね

――以下 引用――

本を読む事は、本と、またその著者と対話をする事です。

本は、問うたり、答えたりしながら読まねばなりません。

要するに、読書は、精神上の力くらべであります。

本の背後にある著者の思想や生き方と、

読む自分の思想や生き方と、この両者のたたかいなのです。

そのことは、自分を否定するような本についてばかりでなく、

自分を肯定してくれるような本についてもいえます。

じつは、そういう本ほど注意しなければならない。(中略)

したがって、本を読むときには、一見、自分に都合のいいことが

書いてあっても、そこまで著者が認めてくれるかどうか、

そういう細心の注意を払いながら、一行、一行

問答をかわして読み進んでいかなければなりません

自分を否定するような本についても同様です

字面では否定されているが、自分のぶつかっているこの問題については、

あるいは著者も自分のいきかたを認めるかもしれない。

そういうふうに自分を主張しながら、

行間に割り込んで行かねばなりません。

それが知識にたいして自分の居場所を打ち立てるということです。

本とはそういうふうに読んで、はじめて教養となりましょう。

――引用 終わり――

 

本を読むときに いちいちこんな事、考えていたら疲れちゃう・・・

そうなんだけど、ね

何となく 自分が今まで 本と対峙してきた その姿勢を

上手く言い表してくれてるなぁ~ と想ったのです

行間に割り込み自分を打ち立てる

この文章に行き当たった時、鳥肌が立ちました

まさに、そうなんだ と

だから、私はそんなに沢山の本を読んでいる訳じゃないんです

一冊の本を何度も 何度も読む

その度に新しい感動や発見があるのが、すごく嬉しいから

 

そこから、拓けていく未知の世界で

心ふるわせたり、新しい知識を得たり、自由に想いを巡らせたり

それは、私にとっての ささやかな

そして大切な 非日常 となる

 

 

想うのですよ 

これは 本に対する姿勢だけじゃなく

人、、自分以外の 人 と対峙する時にも

言える事なんだろうな・・・

 

*引用した文章は 福田恆存(つねあり) 「私の幸福論」から

 

 






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最終更新日  2010年04月04日 21時01分08秒
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