居酒屋こはる

昨日は　西伊豆のお友達のところへ

半分仕事　半分はおしゃべりで＾＾；

行った先は　ガラス工房ファロ　

西伊豆（合併前は賀茂村）の宇久須（うぐす）地区は　ガラスの原料となる珪石の産地　

若いガラス作家さんたちが何人も　移り住んでいらして

ガラス作品の制作に取り組んでいらっしゃいます

何故　半分仕事かというと・・・

ホームページを見て頂けるとわかるのですが

彼女は「ガラスのお位牌」を作ってらっしゃる

端的に言えば、そのお位牌を当社の店舗に置いてみよう　と想ったからです

ご葬儀が済みますとすぐに四十九日忌法要があります

その法要までに、白木のお位牌から黒塗りの本位牌に変えます

大抵の方は「四十九日忌法要までにご用意して下さい」とお伝えすれば

では、と作って下さいます（当社にご用命でなくても、です）

それが、、　幼い子供さんを亡くされた親御さんは

一年経っても　二年経っても　作ろうとされない方が多い事に気づきました

私は　想像する事しかできませんが

「戒名」に変わってしまった　その命の呼び名

幼く柔らかいままだった　我が子の呼び名を

厳めしい黒塗りのお位牌に　彫り込むことは　きっと耐えがたいい事なのだろう、、と

それでも、、、

どこかで決済し　前に進まなければならないのだとしたら

せめて

その命に相応しい　お位牌があったら

我が子が確かに　この世に生きていた　その証となるお位牌

その命の名を刻むに相応しいお位牌があったら・・・

もしかしたら

親御さんのお気持ちも　ホンの少しではあるけれど

楽になるのではないか・・・

彼女のガラスのお位牌を　初めて見た時に　そう想いました

修善寺から西伊豆まで　車で四十分くらいでしょうか？

決して遠くないその距離なのに　「行こう！」と思い立ってから

　一年くらい経ってしまい、昨日　ようやく伺うことが出来ました

卵型にピンクの天使の羽がついた　ガラスのお位牌を

見本に頂いて来ました

私は　このお位牌を　仕入値いくら　売値はいくら、という形で

商売に結び付けようとは思いませんでした

そして、たぶん　彼女もそう想っていてくれてる

彼女は　よくこう言います

「沢山のガラス工房があるなかで　ウチを、そして私のお位牌を

見つけて下さったんだよね　そのご縁を大切にしたい」

ウチの店舗に置くことで

そして　このブログに綴る事で

また、どなたかが　見つけて　くれるかもしれない

そんな気持ちです