ムカゴの思い出
友人のH君から、ムカゴを頂きました。山芋の赤ちゃんですね。もう、遥か昔のことですが、家人の祖母の家に結婚前の挨拶に言ったとき初めて食べました。ムカゴの名前は知っていましたが、食べたことは有りませんでした。ホクホクして美味しかったことを思い出します。塩をふりかけて、レンジでチンしました。皮ごと口に入れると、微かに山芋の香りがします。いくつか食べると粘りを感じます。季節感が無くなったと言いますが、H君のおかげで滅多に経験できない秋の味覚を楽しめました。ムカゴの思い出の祖母も亡くなりました。挨拶に言ったときに大歓迎してくれて、テーブルの上にたくさんの料理を並べて、「食べろ!食べろ!」と勧めてくれました。お腹いっぱいだったのですが、「もう満腹です!」と言えずに、無理して食べたことを思い出します。小さな秋の味覚が、遠い昔、私が生真面目だった頃を思い出させてくれました。