カテゴリ:ちびたいずむ
いつかみんなどこかに、誰かに飛んで行くんだよね?
この巣から決死の覚悟で飛び立って、 新しい巣を見つけて。 ぼろぼろになっても一度飛び方を覚たのなら、 また飛び立てる。 そうだよね。 練習不可能なのは最初の1回だけ。 だから一番最初の巣立ちが一番怖い。 一番最初を踏む出す勇気がある子たちだけが巣立てる。 前はよかった。 まだ飛び立つ気配のない子たちを横目でみて安心してたから。 でも、もうそんな勇気も気配もない子たちは1人たりとも残ってない。 私を除いては、ね。 でも、本当は私はずっと前に最初の飛行を成し遂げてるんだよ。 ただね、中には、 負傷に耐えられなくて古巣の温かさを求めて帰ってくる そんな劣等生もいるんだよ。 一度外の景色を見て、失敗するともう一度外に出るのは 最初以上に戸惑うものなんだよ。 どんなに消去しても、 体が、心が、細胞が、忘れてくれない。 だから、この巣にきっと最後まで残るのは私で、 誰もいなくなるのはきっともうすぐ。 一人でいてもこの巣は居心地いいのかな。 本当は誰よりももう一度あの空に向かって飛び立ちたいのに。 今すぐにでも。 だけど、だめ。 この繰り返し。 だから私の代わりに仲間をせめて送り出すことだけが私にできる唯一の事。 ごめんね、みんなを送り出して、飛び立つ姿を見て、 本当は自分が飛んでるように錯覚してるのかもしれない。 でもね、やっぱり私には無理みたい。 ここにいるよ。 置いていかれるのも、見送るのももう慣れたから、 ここにいる劣等生が自分には似合ってる。 今はそうとしか思えない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月31日 23時22分20秒
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