ここは日本海オロロンライン。
北海道日本海側石狩市から天塩郡天塩町までの国道231号・国道232号の愛称であり、夕陽の道ともトンネル街道とも呼ばれている。
風が強く、大きな樹木がなかなか育たない過酷な海岸線。そしてそこで生きる海鳥の都でもある。
羽幌のオロロン鳥(海カラス)や苫枚町の風力発電。増毛の地酒に留萌のニシンなど、興味が尽きないシーラインでもある。
そして北海道は温泉王国。このオロロンラインにも多数の温泉が存在する。ドライブの楽しみでもある。
北海道は夏の終わり。浜茄子がオロロンラインに群生して赤い実を結んでいた。
浜茄子はその手を結びあい、浜辺の砂を集め砂丘を造る。そしてその砂丘はやがて海に伸びてゆく。
夏の終わり。僕はそんな浜茄子にあこがれていた。
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「夏の終わりに」
八月に別れを告げる風
夏の終わりに思い出す
憧れは丘の上に置いたまま
細い坂をゆっくり上りながら
語り合った貴方との大切な時
野の花は活きているね
一生懸命だね素敵だね
真っ直ぐにときめいているよ
僕達も見渡す生き方をやめよう
素直にがんばろうよ
貴方の面影は風が来るたび薄れて
貴方の臭いも今の僕には届かない
なんども何度も風は過ぎていった
でも今日は貴方の誕生日だね
忘れないで生きることだけは
起きあがることの大切さを
愛する人の大切さを忘れないで
もう触れてはいけない貴方がいる
でも僕は憧れを語りたいんだ
まるで僕は故郷を忘却した伝道師
伝える意味も帰る場所も解らない
灯台があって港があって
迎える人達がいる本当の幸福を
それを大切にいてください
君が最後まで君でいてくれるように
なにもない僕の夏が過ぎていく
松尾多聞
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