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カテゴリ:二見文庫
【送料無料】あなたに出逢うまで [ ジュディス・マクノート ] 「とまどう緑のまなざし」のスピンオフといってもいい。 「その瞳が輝くとき」と「哀しみの果てにあなたと」の主人公達まで出てきて、ファンには嬉しい一冊といってもいいだろう。 いつものマクノートだったので、このへんは好みが分かれるかもしれないが。 シェリダン・ブロムリーは、アメリカの女学校の教師。母親の故郷イングランドに行ってみたいという夢を持っていたが、ちょうどイングランドに嫁ぐシャリースのコンパニオンとして一緒に旅立つことができた。ところが、シャリースが船で知り合った男性と駆け落ち。イングランドに着いて、婚約者の男爵が事故で死んだと聞かされ、安心(?)したのもつかの間、積荷が頭を直撃、記憶喪失に。男爵の事故の加害者ラングフォード伯爵スティーブンは、シェリダンをシャリースと勘違いし、屋敷で手厚く保護することになるが・・・・・・ マクノートの描くヒーローは、とにかく他人を信用せず、心に傷を負っている。 スティーブンはまさにその典型みたいな男性で、素直で可愛いシェリダンはその傷を癒す役割だ。 お約束の誤解と裏切りがなければいいと思っていたのだが、やはりあった。 このくだりが毎回私は苦手で、マクノートを読むのを躊躇させる理由でもある。 今回は、魅力的な脇役たちのおかげで、なんとか耐えられた。 それにしても、今までの信頼関係を手のひらを返すように叩き壊すスティーブンは、もっとシェリダンに怒られても仕方がないと思うのだが。 タイトルは、スティーブンの気持ちを指しているようなので、君に出逢うまでのほうがよかったような・・・・・でも、そんなタイトルもあったような? 個人的には、シェリダンの父親一行がやってきたくだりをもっと読みたかった。 結局のところ、とても楽しんで読んだ。 いろいろ言ったところで、きっと次作も買ってしまうのだろうな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.11.23 07:30:52
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