【送料無料】ふたたび、恋が訪れて [ カーラ・ケリー ]
クリスマスが近づくと、それに関係した本が読みたくなる。
RITA賞受賞作であるこの物語は、クリスマス前後に大きな山場があるので、楽しいクリスマスとは言えない。
でも、ここにある暖かさは、なにものにも変えがたいほど魅力的
私の大好きな小説のひとつだ。
教区牧師である夫をなくしたロクサーナは、義兄から自分の愛人になるように言われ、逃げるように、ウィン卿の領地にやってきた。なんとか家を借り落ち着いたのもつかの間、義兄は二人の子どもの親権を得ることで、ロクサーナも手に入れようとしていた。離婚による醜聞にうんざりしていたウィン卿は、ロクサーナを助けるために便宜結婚を申し出る。クリスマスシーズンのため、役所は休み同然、3日間しか時間がない。結婚するため、雪の中、二人はスコットランドへ向かうことにする。
義兄でさえも最後にはいい人に見えてしまうから不思議だ。
二人の子ども達がかわいくて、ウィン卿でなくても、力になりたい気持ちになるだろう。
折に触れて、読みたくなる一冊だ。