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カテゴリ:二見文庫
【送料無料】星空に夢を浮かべて [ ジル・バーネット ] なんだか久しぶりにきゅんきゅんするようなロマンスを読んだ気がする。 それは、ひとえに、この小説のヒロインにある。 片思いの設定はよくあるが、これだけ誠実に揺るがない感情に出くわすのは珍しい気がする。 1815年、19歳のリティはダウン伯爵リチャードに8年間も片思いをしている。でも、リティがリチャードに近づくたび、彼は騒動に巻き込まれ、ひどい時は怪我をするのが常。彼女の想いは揺るがないが、リチャードにしてみればできれば近づいてほしくない女性だった。彼は爵位を継いでから領地に戻らないでいたが、急に戻ることを決意した。リチャードが戻ってきたことに気付いたリティは、彼をつける。彼につけていた事を気付かれた時、密輸現場に出くわし、2人は囚われの身となるのだが・・・・・ リティはどうみてもはた迷惑な存在だが、誠実で誰にでも分け隔てなく接するため、リチャードでなくても許してしまいたくなるのは確か。 とはいっても、リチャードの被る災難は、命に関わるものでもあるので、彼の寛大さには頭が下がる思いだ。 リチャードがリティを受け入れるまでの話なのだが、ユーモラスでもあり、彼には救済が必要だったことがわかるので、最後まで楽しめた。 なんだか、妙に新鮮な一冊だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.05.24 10:45:42
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