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カテゴリ:ラベンダーブックス
【送料無料】きみはぼくの帰る場所 [ テッサ・デア ] テッサ・デアは、初めて読む。 翻訳もあまりされていないようだし、今まで知らない作家だった。 この作品は、RITA賞とロマンティックタイムズ賞をダブル受賞。 どうしたって期待してしまう。 でも、期待しすぎたせいか、まあまあといったところ。 19世紀、イギリスの美しい海辺の村スピンドル・コーヴは、良家の女性の静養の地となっていた。村の中心人物ともいえるジェントリー階級の娘スザンナは、スピンドル・コーヴを女性が自分らしく生きられる場所にしようとしていた。ある日、スザンナの父で王室顧問の発明家サー・フィンチのところへ脚を負傷した将校ブラム一行がやってくる。ブラムはその功績から伯爵位を与えられ、村に在郷軍を編制するように命じられる。村は女性たちのいいようにされていて、軍用に足りる男はいない。やがて、スザンナとブラムは協力を余儀なくされるのだが・・・・・ シリーズの一作目なので、登場人物の紹介の要素もあるせいか、ごたごたした印象だ。 群像劇というほどでもない、ちょっと中途半端な感じが否めない。 19世紀に女性の癒しの地を作るという設定はなかなか興味深いのだが。 この場合、価値観の相違を埋めていく作業が面白いのだが、そういう観点ではないらしい。 女性は気が強すぎるし、男性はだらしなさ過ぎる。 魅力的な人物が見つけられなかったのが残念だ。 物語自体は悪くないと思う。 それにしても、2年連続RITA賞受賞のこのシリーズ。 いちおう2作目も翻訳されるようだし、そちらに期待しよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.06.01 07:00:35
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