誘惑の女神に囚われて
久しぶりに、ジョー・べヴァリーの翻訳本を読めて、とても嬉しい。
版権を持っていた出版社がだめになってしまったので、もう読めないかと心配していた。
無頼同盟シリーズは、4作目。
できれば、刊行中だった別のシリーズの続きも読みたいところだが。
物語は、1作目では大活躍だったにもかかわらず、2,3作目では登場しなかったミドルソープ卿が主人公。放蕩者の準男爵の未亡人セリーナと出逢ってしまったため、平穏だった日常が崩れ去る。セリーナは薄幸の美女。公爵令嬢と婚約寸前だったことや母親のとんでもない嘘に振り回され、ミドルソープ卿は収拾がつかない状態に。そこで、無頼同盟の助けを借りるのだが・・・・・
ミドルソープ卿は、1作目でニコラスの妻エレノアに思いを寄せていたからか、ニコラス夫妻の出番は少ない。でも、そのわだかまりは解けたようだ。
それほど、ドタバタな展開でもないし、割とあっさりめの内容だったように思う。
さて、このシリーズ、果たして続刊が出るのだろうか?
興味津々だ。