【送料無料】公爵と愛のワルツを [ マンダ・コリンズ ]
割とエジプト関連の話は好きだ。
マンダ・コリンズは、本邦初お目見えの作家。
なかなか楽しめる作品だった。
19世紀初頭のロンドン。エジプトから帰った父が病に倒れ、父の秘書は行方不明。その真相を探るべく、父親が創設したエジプトクラブへと足を運んだセシリー。しかし、クラブは会員の妻以外の女性には門戸を開いていない。門前払いされたセシリーの姿を秘書の兄でもあるウィンターソン公爵が見ていたのだが・・・・・・
ウィンターソンは、もともとは牧師の息子で軍人でもあった。苦労人の公爵はよく出来た人間で好感が持てる。
エジプトの遺物を巡る人間関係は、いささかドロドロしているが、なんとなく首謀者はわかってしまった。この辺のミステリー部分がもっと深いともっと楽しめたような気がする。
でも、未知の作家の作品を読めるのは、いつも嬉しいものだな。