【送料無料】拾われた1ペニーの花嫁 [ カーラ・ケリー ]
いろいろな出版社から、カーラ・ケリーの翻訳本が出て嬉しい今日この頃・・・・・・
比較的最近の作品で、作者はナポレオンの頃を好んで書いているらしいから、その中の1冊と言っていいだろう。
夫が無実の罪で自殺、息子が病死、その後サリーは老婦人のコンパニオンとして生計を立てていた。やっと決まった仕事先に行くと雇い主は死亡しており、所持金はないも同然。途方にくれて紅茶を飲んでいると、便宜結婚の相手にすっぽかされた海軍提督チャールズ卿が声をかけてきた。便宜結婚を持ちかけられるも一度は断ったサリーだが、二度目の申し込みで受けることに決める。自分の夫のことを話さないままで・・・・・・
サリーはその土地であった困っている人々を雇い、チャールズに快適な生活環境を与えるのだが、話さなかった夫の自殺の原因のために苦しめられることに。
権力を持つもの相手では、正義はなされない。全てうまくいくわけではないのが、カーラ・ケリーの世界ではある。
そんな世の中でも希望を与えてくれる小説なので、読後感は清々しい。
もっと作品が翻訳されるといいのだが、さて?