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カテゴリ:ニュースな話
私には、大人になってから、困った時だけ電話をかけてくる友人がいる。
小学校、中学校、高校と一緒だが、クラスが一緒だったことはない。 高校の時は、家で一緒に勉強をしたりもしたが、大学以降は疎遠になり、友人からのお願い電話がかかるくらいだった。 今回は、たぶん20年ぶりくらい… なんの話かなと思いながら、近況報告から始めたが、「両親が出ていってしまった!」と言う。 友人は若い頃はいろいろあったが、近年は実家に住んで中学校の先生をしている。昨年、転換性障害を発症して退職、闘病中のようだが、ご両親は疲れてしまって家出となったらしい。 母親の電話帳に私の電話番号があって、電話をしてみたと言う。彼女の母親とは、その昔、友人が勝手に仕事を辞めて出奔した際、間に入って必要書類等を実家に受け取りに行った時に会ったのが最後だ。 友人には、兄と妹がおり、たぶん兄と両親は連絡を取り合っていると思われるが、兄の連絡先は知らないそう。妹は、夫と死別して4人の子どもを育てているが、友人の病院への送迎はしてくれているらしい。妹さんの末の子は、大学受験だという。1人で仕事をしながら4人の子育ては大変だろうに、姉の世話もとなるとなんだか気の毒になった。 友人は、とにかく仕事復帰したいと言うが、体調はよくないという自覚はあるらしい。一度、仕事に復帰したが無理だったそうだ。 私に言えることは、まずは体調を良くするのを優先させて、担当医に復帰が可能か確認してから、復帰を決める。前回は、担当医にはなにも言わず復帰したらしいから。 ご両親の郵便物は届いているというので、転送手続きをしていないようだから、帰るつもりはあるんじゃないかなと言った。お父様は90歳過ぎ、お母様も80歳台、娘の面倒をみるのはかなり負担だったと思う。 私は午後から仕事だったので、午前11時くらいにかかってきた電話を12時には終わらせたかったのだが、「仕事だから」と言っても友人はあきらめてくれないので、12時30分過ぎ、こちらから強制終了した。 かわいそうではあるが、20年ぶんの親子の事情がわからないので、友人のみかたになるのがいいのかわからなかった。 しっかりものの妹さんに、お任せするしかなさそうだ。 まずは、体調を整えて、病気への理解をしてもらい、ご両親の負担は最低限にする努力をする。職場復帰はその後で、急ぎすぎると、また病状が悪くなると思うので、無理は禁物だ。 今度電話がかかってくることがあれば、少しでもいい話を聞きたいものだと思う。 富士山 [ 山下茂樹 ] 話は変わるが、私の父は、まだ現役で80歳台、昨年から絵画教室に通っている。 画題を探していたので、富士山の写真集をあげたところとても喜ばれた。 次なる画題を探しているようだが、父の希望に添うような写真集をプレゼントできたらと思っている。 両親が元気でいてくれて、本当にありがたいと思う今日この頃だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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