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カテゴリ:旅の話
文庫化されたのを知り、読んでみた。
ひゃっか! (ハルキ文庫) [ 今村 翔吾 ] 単行本の時とだいぶ装丁が違う。 これだと内容が、全国高校生花いけバトルの話だとわかりにくい気がする。 いろいろなバトルが昨今ある。 読書週間なので、大学対抗のビブリオバトルを県立図書館でやっていたし。 話が逸れたが、花いけバトルというのは、この本で初めて知った。 ペアで舞台に用意された花を5分間で生けるというものだ。 観客が勝敗を決めるというやり方。 これは、全国大会を目指す大塚春乃のひと夏の話。 華道同好会を立ち上げてはみたものの、部員は春乃ひとり。 花いけバトルに出場するには、2人でなければならず、最終的に転校生に白羽の矢がたった。 山城貴音は、大衆演劇の舞台中心の生活。転校ばかりで学業も疎かになりがちで、進級も危うい成績だ。全教科5番以内の春乃の成績を見込んで、勉強を教えてもらえるならと、条件付きで花いけバトルに参加を決めた。 ここから、ノンストップの青春小説が始まる。 今村翔吾さんといえば、歴史小説のイメージがあるが、こういう青春小説も書いていたのだなとなんだか新鮮だった。 2018年に単行本が出版されているので、そんなに昔の作品でもないのだが。 なんだか深読みしすぎて、華道家元の御曹司と貴音になにか曰くがあるのではと最後まで思っていたのだが、そんな事はなかった。 昨今の読書の影響かな… 爽やかな後味の小説だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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