だけどやっぱり、サランヘヨ！

それは１２月のこと。
思わぬアクシデントに見まわれてしまった韓国人トンセンくん。

事件の前日は、普通に機嫌よく、私とたわいもないのやりとりをしていた。
・・・が、その翌々日のこと。
仕事中の私のに、いきなり驚きのご報告が入った

昨日、俺も飲み過ぎたけど、
帰りにカバン盗られて全部失くした。
ああ、情けない。もう韓国帰りたい。。

どうも、バイトの帰り、久々に飲みに行ったようなのだが、
思わず飲み過ぎてしまったらしく・・・、
何でも本人の記憶によれば、タクシーに乗ったところまではハッキリ覚えているようなのだが、その後の記憶が怪しい。。
それでも、ポケットにお釣りらしき小銭が残っていたので、 ちゃんと支払いは済ませて、タクシーは降りたようだ。

その後の足取りを訊くと、駅近くに停めてある自転車まで歩き、
気分が悪くなったので、暫ししゃがみ込んで吐いたそうだ。
それから何とか自転車に乗って、自宅に到着。

すると、同居の妹に、
「オッパ、カバンはどうしたの？」と訊かれるもんだから、
何のことかと、いつも斜め掛けしているカバンを触ろうとしたところ・・・
身に付けているのは、カバンのベルトだけで、本体はどこにもないことに気付いたらしい。

しかも大学生である彼は、最悪なことに、その日に限って、韓国の実家からの仕送り３１万を引き出したばかりだったと言う。。

いったい君は、どこでカバンはずされたんだ

幸いなことに、家賃は友達が貸してくれたらしく、当面の生活費はバイト代で何とかなるということだったが、

彼には、バイト代入ったからと、何度となく奢ってもらってたし、何より困った時はお互い様だから、
「せめてヌナも、晩ご飯ぐらいご馳走するよ！」と言うと、
「いいよ、悪いから。　それに俺、年内は学校以外出かける資格がないから。。」
 と頑なに断るトンセンくん。　

ったく、意地っぱり　変なところが頑固である。

・・・と思っていたのも束の間。。
その数日後、ヤツからまたまたが届いた。

「ヌナ、今日のバイト無くなったから、ご飯奢って～」

まったく～！ちゃっかり者のトンセン
朝から何も食べてないから、いっぱい食べられるところがいいということで、
中華バイキングに付き合わされることになったpi☆milヌナなのでした～


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