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ステキな言葉・温泉・読書の記録

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2004年01月08日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
【出版社】黙出版
【著者】笠井喜世(かさいよしつぐ)

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帯によると48歳で教師になった元企業人が組織活性化のノウハウを駆使して次第に崩壊学校を蘇らせた軌跡と実践法。

学校現場では、組織として成り立つ以前に教師が孤立しているのだそうだ。それは従来からの学校運営システムそのもののせいのようだ。

で、著者はどうしたかというと、
①現状把握=観察
②教育相談室の設置(対生徒・保護者)
③同僚教師との個別の話し合い・外部講師を招く・フリートーキングによる意見交換会

③の教師間のコミュニケーションをよくすることで、教師の心が生徒の内面へ向かい、そこから少しづつ変化があらわれていったようだ。

そこから始まる、改革の仕組みが「テトラS」として、実践方法が掲載されている。

教師が孤立していては、自分ひとりが頑張ってもどうにもならないと思ってしまう。でも、意識してコミュニケーションの場を設けることで、似た考えを持つ人の存在に力づけられ、意見交換が行われ、そこから行動が生まれてくる。
そして・・・・「テトラS」

企業も、学校も同じ。
キーワードは

コミュニケーション
   ~(同僚間)お互いの話をよく聞き、言いたいことを言える安心感のある風土
   ~(対部下・生徒)相手の話を良く聞き、問いかけることによって相手自身に考えてもらう

コミュニケーションが上手く取れれば信頼関係も生まれる。
生徒のように悩みを抱えているものには寄り添う気持ち。

思うに、成功している多くの企業人や教師というのは体験を通じて
コミュニケーションの大事さ、やり方を知っている。
その具体的な手法にコーチングっていう名前がついただけで、コーチングって何も全然あたらしくないよね。

この本のベースにある考え方はコーチングと同じだと思う。
『聴く・問いかける・認める』すべてでてきている。
現状把握の手法はフィードバックだ。主観を入れずに事実のみをひろいだす。
そして、その考え方を実践し、学校現場で教師の中のアイデアと行動力を引き出していく手法が著者の名づけた「テトラS」かな。
そして生徒に対してもテトラSの中で実践していたコミュニケーション(私が思うコーチング的なもの)を知らないうちにしているんじゃないかな。

コーチングを学び、実践している人がこの本を読んで実行するのは取り組みやすそうだが、本を読んで小手先のテクニックだけでまねしようと思っても無理だろう。基盤となるものを理解しないと。





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最終更新日  2004年01月08日 21時12分06秒
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