一歩。

友人が携帯電話を新しく買うという事で私も電気屋さんへ一緒に行った。
家電量販店は基本的に好きだ

すべての家電製品は昨年買ったばかりで、全く必要性は感じられないが魅惑のお店である。
その中でも特に「冷蔵庫」コーナーが大好きだ


大きい冷蔵庫を見るたびにくらくらする。
こんな自分より大きい冷蔵庫に色んな食材が入ってて、それを料理するのって楽しいだろうなぁって思う。大きい冷蔵庫が欲しいが、値段も数段に高いし、置き場所もない。その上そこまでの需要がない。つまりは我が家にあると無駄って事だ。
一緒にいた友人に
「こんな大きい冷蔵庫にいっぱい物が入ってて、それだけでも楽しいよねぇ。
でね、”今日もいっぱい食べてねー”って毎日張り切って作りたいなぁ」
って言ってみた。
それに対し、同意してくれるものかと思ったら
「やだ。メタボじゃん」


「えー。だって夢なんだもん」
「いっぱい食べさせて早死にさせる気？」

・・・・・。
それは困る。


結婚してからずっと（妊娠中と育児中は除く）ずっとフルタイムで仕事をしてきた。
それは仕事をしないと生活が成り立たなかったからだ。
パートで賄える金額ではなかった。


でも配偶者がいて、頑張って稼いできたお金で生活できるのであれば私は専業主婦という立場にいたと思う。毎日家事や育児をし尚且つ趣味の時間を設け、週に２，３回でも数時間のパートかアルバイトをし、その収入は自分の小遣いや家族との旅行なんかの為に貯金していたいと思う。
そんな夢の世界が私にはある。
その象徴が私の中では大きな冷蔵庫なのだ。
それで「いっぱい作るからどんどん食べてね」という言葉になる。


別にね、今の生活が不満という訳ではないのよ。
今まで味わった事がない世界だから余計それを羨ましく思っちゃうんだと思う。

きっと専業主婦になると「こんなはずじゃなかった」なんて不満も出てくると思う。
だけどちょっと憧れる。



私の憧れの大型冷蔵庫。
この先手に入るのか否かは誰も知らない・・・