一歩。

にょきちの夏休みはとても自由奔放に過ごしている。
平日はなかなかコミュニケーションも取りにくいし、休日は折角の「夏」なんだから色々連れて行ってあげたい。
問題は宿題。

「夏にダッシュ」という”夏休みの友”的なものはほぼ終わった。今は保護者がをつけてあげるらしく、外れた箇所を再度見直しているトコロだ。計算問題の1箇所を直せばそれは終わる。


問題なのは
作文・感想文・絵等のもの。
夏休み早々に図書館へ連れて行き、本を何冊か借りてきた。
その中から読書感想文の本も選んできたはずなのに読んでいる気配すらない。
「読んでる？」
「うん。ちょっとだけ」


あまりにもやる気がないので
「悪いけど、おかんは宿題に関して手伝う気はないからね？
一ヶ月以上もある休みをどう使おうかそれは自由だけど、計画してやることやらないで、あとで宿題できていないって言っても知らないからね？」

私が「やらない」と言ったら本当に手伝わない事をしっているにょきちは
「・・・・・え？」


当たり前でしょ。
「宿題はおかんのものじゃないもん。やる気の無い人に手伝ってあげるほど暇じゃないし。」
「・・・・・・うん」
「あ。別にやっていかなくてもいいんじゃない？”夏休み中は遊んでいて宿題はしませんでした”って素直に言えば？」


「・・・・・・・」


「先生怖いだろうね？」
ちょっと脅しちゃいました★


宿題を手伝う事や見る事を私は放棄しました。
だって宿題をやらなければいけないのは当人ですから。

「手伝ってあげないけど、画用紙だったり原稿用紙だったり必要なものは買ってあげるからその時は声かけるんだよ？」

「・・・・はーい」





・・・・。
・・・・・・・。




それから何日か経った。
「○○使うから買ってー」とは一言も言われていない