一歩。

にょきちは今週中に夏休みの宿題を全て完成させるように約束はしていた。



が



終わらない。
ポスター、作文、感想文、夏休みのドリル、計算ドリルは終わった。
残るは漢字ドリルだけである。
各学期毎に一冊学校にて全員購入するこの漢字ドリルと計算ドリルは毎日の宿題等でノートに書き写し答えを書く。
それを3回程ノートに練習すると、今度はドリルに直接答えを書き込む。ドリルに書き込む事でやっと1冊のドリルは終了。
何度も繰り返し練習する事で身につけさせようという趣旨である。


さて。この問題の漢字ドリル。残るは直接の書き込みを含めてあと30ページ以上ある。
どれだけ普段の宿題としてやっていなかったのか一目瞭然である。
ノートに書き込んでいた漢字をチラリと見ていたら・・・。



問題　どうわを読む

この「どうわ」部分を漢字に直す訳だが、にょきちが書き込んだ漢字は

「動話」

すかさず私の「それ間違ってる・・・」という指摘を受けました。
「え？違うの？じゃこの漢字？」
続いて書いた字は

「重話」

「それもはずれ！」



「わかんないよー。習ってないもん」
・・・・・間違いなく習っています


続いては
　問題　しょうてんを開く


にょきちは
「売店」と書き込んだ。いや。大きな意味ではそんなに間違ってはいないけど、問題の答えとしてはハズレ



その他かなりの間違いが発覚して、宿題の追い込みでいっぱいいっぱいなのに「集中して覚えようとしてないから覚えられないのー！！！」と私から怒られる始末。
こんな覚えの悪い（覚える気にならない）子供に教える教師ってエライなぁと実感致しました。




さて。そんな頭のよろしくないにょきちですが、「ねー、漢字ドリルとか全部終わったら来週の土、日にご褒美で映画見に行きたいー」

全く。「行きたい・やりたい・食べたい・欲しい」それだけはしっかり主張するんだな・・。

とりあえずにょきちには
「宿題終わったらね。終わったら考えとく」
・・・・考えておくよ。いくかどうかは判らないけど