一歩。

昨夜、夕飯時ににょきちが言った。
「ねー。どうやったら足が速くなるの？？」
いつになく落ち込んでいる。

「なんで？」
運動会は終わったし、持久走大会まではまだまだ時間がある。


「今日の体育の時間ね、体を鍛える為に長距離走したんだけど・・・。」


うんうん。それで？


「クラスの中で一番最後だったの・・・」



・・・・・。
っていうかいつも最後の方じゃない？

「ちゃんと前見て走ってる？あっち見たりこっち見たりして走ってない？」
「・・・・・見てる。けど一生懸命走ったんだよー。でもダメだったのー」



にょきちは私と同じで瞬発力はあるのだが持久力がない。
私の高校の頃の短距離走のタイムは全学年女子400人中でも30位以内。
（一覧にして貼りだされていた・・・）
にょきちの短距離走のタイムも全国平均よりぐっと上の方に位置する。


ところが長距離となると・・・・・。




つまらないトコロが似てしまったらしい
私も小・中・高校と６・３・３で12年。このマラソン系が一番嫌いだった
高校3年の時のマラソン大会が終わった時にはものすごく安心した記憶がある「これで苦しまなくて済む～」って・笑




さて。そんな悩みはすぐに消えてしまうだろうと思っていた。
ところが今朝の朝食時ににょきちは決断してくれました。

「ねーおかん。来週の月曜日からの周りを走るね」
すっかり何の話だか忘れていた私は「」
「体を鍛えるのー」


「いつ走るのよ？」
「えーと・・・。夕方？」
「夕方なんてダメ！今は暗くなるの早いし、一人で走ってたりしたら危ないでしょ」

最近、学区内で中学生が突然見知らぬ人に殴られたという話があるし、そういった情報がかなり多い。絶対夕方の薄暗い中で一人で走るのはダメ


しょぼーん





そこで話を変えればヨカッタ・・・。

「朝5時に起きれるなら一緒に走ってもいいよ？」
ぎゃー。
何で私はそんな事を言ってしまったの～？？？？
私ってば走るの嫌いじゃん？
苦しいの嫌いじゃん？
しかも朝。忙しいに決まってるのに、何で朝から汗をかくような提案をしたの？？
何でそこで言っちゃう訳？？


・・・・ちょっと考え込むにょきち。



”朝5時なんて無理～。走るのやめる～”という言葉をものすごく期待していた私ににょきちはスゴイ笑顔で
「うん！起きれるよー。一緒に走ろー」






Σ(￣□￣!!!!!




え？
マジっすか？
つい口から出てしまった一言。
口は災いの元と言うが、この場合も当てはまるのだろうか・・・。



朝からなんて走りたくない・・・。
けど自分から言った以上訂正できない・・・
3日坊主であるにょきちの事だ。
3日もすれば”やっぱり止めるー”って言ってくれるに違いない。
きっとそうだ。うん。
それまでの辛抱だ・・・・




いや。ホントに走りたくないっす