テーマ:結婚(622)
カテゴリ:つぶやき
先日、初めて彼のご両親とお会いしました。
会ってから、3日間はぶっちゃけ私自身が何も考えられない状況でした。 「明日、家に連れて来いって」 と、彼が言ったのは日曜日の午後の事でした。 とうとうその日がやってきたか・・・。 率直にそう感じました。 お米や野菜を何度も頂いているからお礼もしなきゃいけない。 そして何より大事に育てた息子を突然こういう状況に置かせてしまった事に関してお詫びもしなければいけない。 なのに彼の自宅が近づくにつれて、体は強張り胃も痛くなる。 これがお互い初婚であれば「どきどき」って感じで済むのかもしれない。 だけど、そうは言っていられない複雑な状況なのは知っての通り。 彼の車が駐車場に着くと、お父さんの方は温かく出迎えてくれました。 一番私にとって怖かったのがお母さんの視線でした。 下から上まで品定めされているような厳しい視線。 本当に冷たい視線が私に注がれていました。 部屋に通されるも、手土産を渡す手も震え、相手の目を見ることさえ出来なかった。 自分の名前を名乗る事さえ私には出来ませんでした。 「親」が離婚の原因であった私には、その場から逃げ出してしまいたくなる位の極度の恐怖感がいっぱい。 開口一番、お母さんから言われたことが 「お墓と仏壇」の事でした。 長男である以上、仏壇やお墓を守ってもらわねば困る。そういう事だった。 そして次が私が心療内科に通っている事もお気に召さなかったようだ。 「こうなった以上、前を向いて強く生きなきゃいけない」 そう言っていた。 だけど私は自分でも前向きに生きていると思う。 離婚した事は事実である。 それを後悔した事はない。 しかし時間が経っても忘れられないのはかつての傷ついた心だけである。 それを第三者がどうこうしようとしても、私自身が忘れたくても忘れられない過去なのだ。 その過去を掘り返してみても余計思い出すだけで、癒すことはできない。 旦那さんとの仲が原因で別れた人に、離婚後も普通どおり接することができるかというと、大抵の人が否だと言う。 私も同じだ。「義親」という存在だけで怖くて仕方ない。 私は初めて会う、彼の両親の前で泣いた。 怖くて不安で、どうしていいかわからなかった。 それを見ていた子供たちも大人のただならぬ雰囲気を感じていた。 「上のお子さんはキョロキョロしながら周りを見ている」 たろう嬢はともかく、にょきちはもう小学4年生だ。10歳になった。 その子が、ぼろぼろと泣く親の姿を見て何かを感じるのは当たり前の話だと思う。緊迫した雰囲気の中で、ニコニコできる子供がいたらそれこそおかしい。 まして初めて訪れた彼の自宅と、初めて会う両親。 子供ながらに緊張していたのは間違いない。 それなのにその一言って・・・ そりゃそうだろう。普通に考えればにょきちの緊張した態度だって理解できる。 そして話の中盤に、顎で私のオナカを指し 「その子が我が家の初孫だから」 確かにねその通りですよ。 だけど、顎はないでしょう顎は。 そして子供たちも一緒にそこに座っている。 影で言っているなら話は別だ。 もともとそんな風に彼には話していたのも知っている。 しかし出産を2週間後に控えている人に向かって言う言葉なのだろうか・・・。 デリカシーってものがないのだろうか。 結局は親ってそんなものなのかな・・・そう感じました。 彼の自宅にいた時間は1時間半程度。 たろう嬢とにょきちは段々と慣れてきたようだが、私は始終緊張しっぱなしで身動きが取れなかった。 相手の目を見て話すことさえ出来なかった。 相手の話す事に、「YES,NO」で答えていたが、心の中ではさりげなく突っ込みを入れていた。言葉にさえならなかった。出来なかった。 だがお母さんは 「出産後、嫌だと思っていてもアパートに手伝いにいきますから」 そう言ってくれた。 出産後の一番気分の不安定な時期に来てもらう。 ありがたい申し出だったが、とてつもなく不安でもある。 「結構です。今まで退院後から家事をやってきましたから」 そう答えたかった。でもあえて波風を立てる必要はない。 「宜しくお願い致します」 頭を下げてきた。 ただこれだけははっきりと言ってきた。 「結婚しようと言ってくれた彼には申し訳ないが、この先何かあったら、私は子供三人を引き取って離婚させていただきます。」 一度離婚している人が二度も離婚の道をたどるのは珍しくない。 結婚も離婚も紙切れ一つの契約だ。 それに面倒な役所等のオマケの手続きがついてくる。 それだけだ。 離婚しようと思って結婚する人はいない。 私もそうだ。最大限の努力をしようと思う。 だけど一度離婚を経験してしまうと次の離婚も視野に入ってくる。 私はこれから先ちゃんとやっていけるのだろうか。 そして彼を幸せにしてあげることができるのだろうか。 わからなくなった。 第一に考えるのは私の幸せではない。 子供たちの幸せだ。そして彼の。 そんな事を自問自答しているうちにまた自分がコワレてしまうような気がしてきた。 彼のご両親に会わなければよかった。 出産後落ち着いてからにすればよかった。 私はまだ人が違っていても「義親」という壁が怖い。 自分の親でさえ腹が立つこともある。 それが赤の他人であればなお更わからないものだと思う。 私はちゃんとやれるのだろうか。 結婚して本当によかったのだろうか。 そんな事を漠然と思いつつこの数日間が過ぎていった。 何も考えられない日々だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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