第一話『とある店の陰謀』その2
PM11:30、恭平は依頼人からもらった漫画を見ながらその店の前に着いた。「う~んこの作者の書き方はおもしろい。流石田辺イ**ウや~」というような馬鹿なことを言っていた。ちなみに彼は関西人である。「土曜日からハンバーガー全品50円引きか。明後日からだな。来ようっと!」早く入れ!! 店内を見たが、別に異常なし。レジスターにも、トイレにも変なやつはいなかった。恭平は代理屋なので、幽霊が出るともっぱらのうわさの墓石の前で、墓守を3日間したこともあるのだ。慣れているのは言うまでもない。「やっぱりデマかな、」といった瞬間、目の前に赤と黄色の人らしきものが現れた。奴はドナルド。ベンチにいる奴だ。「やあ、こんにちは。お手紙ありがとう。ランランルー」「って、今の時間やったらこんばんわやろ!またお手紙なんかお前に出してないし!」というようなつっこみをした。依頼で漫才をしたこともあるのだ。「そういえば前に他の探偵がきたっていってたなあ。まさかおまえがやったのか?」「もちろんさ。ドナルドはついやっちゃうんだ。」それはもう恭平より変人であった。近づく足音さえ”恐怖”であった。「こいつにゃ正論が通じねぇ。応戦だ。」近くにあったプレートで近づいた。距離は7メートル。しかし敵のほうが早かった。恭平は店のフロントガラスに思いっきりぶつかった。衝撃をたとえればスタンガンを10秒以上浴びせられたようなものである。仕組みなし。わけがわからなかった、と思う前に気絶してしまった。近くにもう1人いそうな気がした。現在時刻:AM4;00(みせをすごくさがしていたので)ー第一話その3に続くー