天璋院篤姫
久しぶりに大河ドラマ「篤姫」にはまり原作本、宮尾登美子さんの「天璋院篤姫(上)」を読み終えたところです。上巻は丁度ドラマと同じような進行だと思います。ドラマはこの小説にいろいろ肉付けして内容濃く描いているのですが、ドラマを見ただけでは解らなかった様な所が本を読むと解決できます。例えば今週放送の中で篤姫が家定の生母、本寿院とのご対面の時、普通なら母親が上座で読めは下座だと思うのですが、篤姫が上座にいてわざわざその席から降りて挨拶にむかいご挨拶をしたシーン。これはその人の身分の違いなんですね。篤姫は御台所であって養女とはいえ「近衛家の出身」本を読んでなるほどと思いました。老女「幾島」はおきれいな松坂慶子さんが演じられていますが、本に描かれている幾島は額にこぶがあり篤姫はひそかに「こぶ」と呼んでいたそう。それでもこぶ以外は本どおりの幾島を松坂さんは演じられているので素晴らしいなぁと思います。またドラマでは描かれなかったのですが、篤姫の父親も側室がおり、腹違いの兄弟姉妹がいたようです。上巻では大久保さんや肝付さんの名前が一度も出てきません。彼らがこれからどのように拘ってくるのか下巻を読むのが待ち遠しいです。原作本があるとより深くそのドラマが見ることが出来ますね。