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カテゴリ:ありふれた日常劇場
角膜なんちゃら症という難病に指定された病気で私の姉は毎年視野が狭くなっている。(身内のくせに覚えとけよ>ぢぶん)
どうやら、母方の遺伝で、私の中にもその遺伝子が入ってるようだ。 だが反比例して、姉の心の視野は確実に広くなりつつある。 なぜなら大学に入りいま心理学系の先行をして、カウンセリング系の仕事をめざしはじめた。ちゃんと前向きに物事を捉える姿勢をみにつけだしてから、姉の屁理屈っぽい口調が減ったのだ。(ねーさんゆるちて)話し方がとても穏やかになった。 元来我が家の人間はのーてんきにできあがってるらしく、姉がこの病気だと診断されるまで「毎年ディズニーランドのアトラクション暗くなってるよねー」と言っていたらしい。。。(ねーさんあんたってひとは最高だよw)そして、現在にいたっても一般扱いで社会人として働いている。申請して身体障害の3級をもらっても、かえって不利なことが多いから今はいらないと本人は申請していないのだ。 新盆で新潟に一緒に帰った時、夜姉とふたりで散歩して何気なく話していたのだが、やはり姉なりに、落ち込んだという話をしていた。 「アタシだって考えたわよー、一人身でこれから誰かと結婚なんてことも考えてないし、このまま一人で目が不自由なんて考えたら落ち込むにきまってんでしょー、でもさ、今すぐ見えなくなるわけじゃないんだし、徐々に予行演習みたいに慣らしていけるわけだしね。角膜で見えないとなると、うすらぼんやり光を感じることすらなくて、昼でも夜でも真っ暗闇なんだって。光を感知することすらできないとやっぱりその差は多きみたいよ」 と淡々と明日のわが身について話していた。 やっぱりこうやって、ハタから観て明らかにハンデだと思われる物をもちつつ、それに向き合う姿勢ができてる人間てすごいなぁ。そしてその姿は、すごく励まされるし、本当に頭が下がる。 身内ながらあっぱれと思うのであった。 がんばれー姉上!そして、自分の身の上にも何かが生じたら彼女のように立ち向かおうと思った。(いやその前に健康管理さきだってば>ぢぶん) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 19, 2004 10:50:19 PM
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