新刊わくわく(^v^)。
待ちに待った山岸涼子先生のバレエ漫画『舞姫テレプシコーラ』の最新刊が出ました。雑誌掲載より実に数ヶ月経って刊行されるわけで、わかっていても待ち遠しいです。7月29日の日記に書いた顛末がしっかり出てきます。非常にシビアな展開ですが、鬼才・山岸涼子先生の作品は芳醇な美酒を惜しみ惜しみ味わうような、小説にも負けない「読む楽しさ」を堪能させてくれますね。千花ちゃんの苦しみ・悲しみが非常にリアルで、胸にせまります。ジャンルは違っても、一流のアスリートが怪我で手術を余儀なくされた場合、身体以上にメンタルなつらさと闘わざるをえないことでしょう。怪我する以前の状態まで、回復できるのかという不安。養生やリハビリに費やしている期間、練習に励んでいる同期のライバルたちにぐんと差をつけられる、あせりや悲しみ。まだ10代半ばの女の子が、どうしてこんなに苦しまなきゃならないのかなと、読者も感情移入して悲しくなります。・・・バレエに限らず、フィギュアスケートや体操などの華やかな競技で女性の身体能力のピークは10代~20才前後ですから、まさに『華のいのちは短くて』、貴重な時間を空費する辛さはひとしおだと思います。それでも。以前の日記に書いたとおり、こんな結末は迎えてほしくありませんでした。「いじめ」が挫折の苦しさに追い討ちをかけたとしても、やはり自力で乗り越えてほしかった。ふつうに健全な女の子として生きていてくれれば、バレリーナとして開花しなくてもかまわない・・・と千花ちゃんが自らの生にピリオド打ったあと、お父さんお母さんも痛感しておられましたが。残された妹の六花(ゆき)ちゃんの悲しみ。六花ちゃん、急におとなびたようですね。悲しみを抑えた六花ちゃんは満を持して舞台で独創的な振り付けを披露し、喝采を浴びます。さてこれから・・・で、第1部終了。こ、これは(@_@;)。いつもながら山岸先生の『引き』(連載もので、読んだばかりのこの続きがどうしても読みたい!! 待ちきれなくてドキドキ、になること)のテクニックはすごいです(~_~;)。第2部は・・・、それからかなり歳月が経ったという設定になるのかな?(いきなり大人、プロのバレリーナになった六花ちゃんが出現するのはちょっとパス(^^;))あるいは高校生の六花ちゃんが留学して、大御所の年配の(笑)ノンナ先生とミロノフ先生に師事しちゃってたりして>゜))))彡(・・・スミマセン、意味がわかったかたはコアな山岸ファンか、もう若くない(爆)かたです(^^ゞ)ともかく、かたときも目が離せませんね。六花ちゃん、がんばれ( ^)o(^ )。