やるかたなく。
まあ、控訴はするだろうと思ってました。30年、今まで彼女が生まれてからの24年より長い刑期ともなればそりゃあ、イヤでしょう(ためいき)。どこにも救いのない事件ですが、一審の判決が意外に重かったこと、頻発する親の子殺し、虐待やネグレクト阻止の礎石となってくれればと望みます。ただ、せめて彼女に『30年』という長期間の重みを少しでも考えて欲しいです。30年、もし幼い姉弟がふつうにすごせていたら、りっぱに成長して、たのもしい大人になって、結婚して幸せな家庭を築きひょっとしたらお子さんがもう学校に通っているかもしれないそのぐらいの歳月。ネグレクトに関する本もだしておられる女性のライターのかたが、裁判に関して記事をものしていらっしゃいますね。時系列でみつけたぶんのみ、1・2・3・4。このかたはこの事件をテーマに本を上梓されるかもしれませんね。・・・記事を読むかぎり、はっきり申し上げてこのかたの主張には共感できず、自分本位な曲解でベタベタな悲劇の母親像をつくりあげて読者を混乱させあやまった同情論をひきおこす可能性なきにしもあらずと懸念しますが(ライブドアのコメント欄がかなりまともにみえるのが救いです)、ライターとして真摯に取材する姿勢だけは敬服します。というのも、たぶん取材対象という垣根を越えて彼女のお父さんと懇意だったであろうと思われるラグビージャーナリストの面々はこの件に関して見事なほどおしだまっていらっしゃいますから。「ラグビー」を軸に、ラグビーを愛する同志の立場で内省しつつラグビー界の内側から事件を検証してくださるかたが誰かいらっしゃるだろうと期待したのですが・・・、御用ライターの皆さんの腰抜けぶり(失礼)に比べれば、このかたの勇気と誠実さはまだ尊敬にあたいします。(こんなことばっかり続くと、「ラグビー」じたい嫌いになりそうな自分も嫌・・・。)桜子ちゃんと楓ちゃんのご冥福を祈りつつ。2児放置死で24歳母控訴=懲役30年判決不服大阪市西区のマンションで2010年、3歳と1歳の幼児が部屋に放置され死亡した事件で、殺人罪に問われた母親の元風俗店従業員下村早苗被告(24)が27日、懲役30年とした大阪地裁の裁判員裁判の判決を不服として、大阪高裁に控訴した。被告側は殺意を否認したが、16日の判決は殺意を認め、無期懲役の求刑に対し有期刑の上限が相当と判断した。