『ハムレット』コミカライズ。
ヴィラでみつけた、児童向きコミック。ヴィラのリビングには、ほかにもガイドブックやファッション誌などいろいろ置いてありました。・・・開架してある蔵書というより滞在したお客が読み終えておいていったか忘れていった(笑)雰囲気でしたが。コミカライズされた『ハムレット』。あまりリアルな表現ではないけれどストーリーの基本は押さえられています。父王の亡霊から死の真実を告げられ、復讐を誓うハムレット王子。愚娘が目ざとく発見、「韓国の作品を(ベトナムに)翻案したんだね」「・・・この画、なんとなく『アニメ三銃士』に似てるね」娘は昔からの『三銃士』ファンで、原作も映画もドラマも、『三銃士』関連だとぜんぶ好きらしいです。そういえば、たしかに・・・オフィーリアの表情がコンスタンスに重なってみえます。検索すると、『アニメ三銃士』は韓国と学研の共同製作とのことで、それなら韓国の漫画家のかたの作画が相似していても不思議ではありませんね😊。仇の眼をあざむくため正気をうしなったようにみせかけるハムレットの変貌を驚き嘆き悲しむオフィーリア。いまや父の仇である叔父クローディアスの妃となった母と諍い、王妃を心配して盗み聞きしていた宰相ポローニアスを叔父と誤解してころしてしまうハムレット。父が殺され、しかもその下手人が愛するハムレットと知って悲しみと絶望のあまり精神錯乱するオフィーリア。しかしくるってハエたたきやラバーカップをふりまわすとは・・・さすがマンガというべきか、いま何世紀??狂気のうちに溺れて落命したオフィーリアの死を嘆き悲しむ兄のレアティーズ。個人的には、このお兄さんにいちばん共感してしまう。妹につらくあたり父親を殺害し、そのショックで妹も狂死する悲劇の連鎖に見舞われては、元凶のハムレットを憎悪するのも当然かと😢。誰にでもありそうなちょっとした心の弱さとささいな行き違いが重なることでエスカレートする悲劇の連続、この主題は小学生が理解するにはまだ難しいかも。逆に『三銃士』のような友情と恋と冒険、血沸き肉躍る活劇ロマンは、子供から大人まで物語に入り込みやすそうですね。『アニメ三銃士』なつかしい。韓国でもヒットしたのかな?😄美剣士アラミスが、じつは男装の麗人(『ベルサイユのばら』のオスカルさまを踏襲してる?)という設定のアレンジも魅力的でした。NHKのBSで再放送してくれないかなあ😊。人気ブログランキング本・書籍ランキングにほんブログ村