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カテゴリ:読んだ本いろいろ
図書館で借りてきた、『超科学ミステリー』復刻版より、
昭和後期に子供時代を過ごした者(笑)として、 昭和のオカルトやトンデモ児童書は大好きです😅。 のエピソード。 1967年『少女フレンド』50号『オオカミにそだてられた少女』 「世界のふしぎ」系エピソードとしても、いかに人気があったか、わかるようです。 『オオカミに育てられた少女』 と重なってみえる『ターザン姉妹』、 住んでいた。1952年時に17歳だった姉の身長は1・17メートル、 15歳の妹は1・25メートルで、 姉妹とも頭が小さく、額はほとんどない。 頭囲は二人とも36センチで、上あごは突出し、下あごはほとんどなく、 顔は猿に似ている。 姉妹は1年中、裸で生活して、木登りなどをしていた。 このような子供が生まれたのである。 地元の医者や東大の人類学の教授によって観察や調査を受けた。 ちらりと読んだきり、忘れていたのですが 21世紀の情報化社会がみごとに掘り起こしてくれました。 進化するネット時代は凄い。 togetterより 簡単にふれられています。 年中裸で木登りをしていると書かれている。 この姉妹はもちろん、オオカミに育てられたわけではなく、 生まれ持っての先天的な障害のため、このような行動をしていたらしい。 生月雅子氏の翻訳の初出が1955年。 (のち、1967年に家政教育社より再版)
二つのふしぎエピソードが わが国で世に出た時期が意外に近いこと、 で、このインドと日本の少女譚を 比較して照らし合わせてみると、 眉唾である。と早い時期に結論もでたかもしれないのになぜ? が、 「時代」のパワーバランスが作用したような気がします。 アカデミックな分野でも、 惨めな敗戦国のぶんざいで 欧米(は、キリスト教の価値観がつよく、神の慈悲により動物がヒトの赤ちゃんを育てたとか、 旧約聖書でライオンの穴に投げ込まれて無事だったダニエルのエピなど神話の影響が濃い) のマスメディアに異議申し立てなどとうてい不可能だったのかもしれません。 トンデモやオカルトはともかく と事実上結論づけられてからも、 日本では科学とエモーショナルの区別つけられないまま教育分野でひきずりつづけた・・・ 『カマラとアマラ』の話を聞かされた人、 ゲゼルの『狼にそだてられた子』が課題図書で 大学の授業の単位とるために読んでレポート書かされた人 は昭和の終わりごろ(もしかして平成のはじめまで?) には少なくなかったと思います。 『カマラとアマラ』にくらべ 『ターザン姉妹』に関する文献は残念ながらあまりなく、 私の貧相な検索ではみつかりませんでした。 第一章に彼女たちのことが出てきます。 人権を鑑みて記録を封印したと結論づけています。
姉妹はもちろん当時を知る人もいない取材は困難をきわめたようで 上に引用させていただいた文面 よりくわしいことは本書にも載っていませんが、
著者の姉妹への思いやり、いたわりが伝わってきます。 実家のお墓に一族のメンバーとして 姉妹の名前と没年が明記されていること を述べてコンテンツを締めくくっています。 と望みます。 はじめてエピソードを知った 実吉達郎氏の『世界の怪動物99の謎』(サンポウ・ブックス刊・1977年)より抜粋、 すっ裸で、四つんばいで駆けまわり、父母が教えてもことばを覚えず、 食物も口だけで食べ、人を見ると台所のくらいところへかくれてしまう という実話が写真入りで報道された。オオカミに育てられたのでないのに、 カマラとアマラにそっくりではないか。 小頭症のような畸型児、精神薄弱児、小児マヒなどの 不幸な捨て子や浮浪児だったのではないか。 そういう子供が、たまさか文明人に発見されると、 四つんばいで歩くとか、口がきけないなどのことから、 オオカミに育てられたと思い込まれてしまうのではないだろうか・・・ に、感じ入るばかり。 いつかどなたかが、動画アップしてくださることを期待します。 拙ブログの過去日記もみていただければ恐悦至極に存じます。 人気ブログランキング 本・書籍ランキング にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.11.29 07:37:36
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