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カテゴリ:読んだ本いろいろ
『様式美』の話をしているうちに、 なぜか話題が『寅さん』に。 『様式美』といえば、演劇全般がそうなのでしょうが・・・ 時代劇、刑事ドラマ、特撮シリーズ。 問題解決に導かねばならないので、だいたい起承転結は決まっていますね。 もちろん『ゴジラ』も。 さきがよめてしまうのですが、 それでも人気衰えないのは、視聴者が予定調和に癒されるせいでしょうか。
放浪する寅さんの行く先々になぜか困っている美女が現れて、 美女に一生懸命親切にしているうちに寅さんは 美女に愛されていると思い込んで舞い上がり、 しかし寅さんが浮かれている最中に、美女の夫だか恋人だかが現れて 元さやにおさまり、寅さんはぼろぎれのようにすてられてジエンド ・・・もなにも、そもそも美女のほうは 寅さんが勝手に浮かれて舞い上がっていることに気づいてすらいない という、無残な結末のワンパターン。 (とわかったようなことかいていますが、寅さん映画ぜんぶみてるわけではないので・・・ 「ちがうよ」というかたおられましたら、ご教示こうしだいでございます。)
娘「寅さん、かわいそう😥」 私「だけどシリーズ50本近く作られたってことは (渥美さん存命中に製作された映画は48本?)、 すくなくとも50人近い『マドンナ』が現れて 寅さんも50回近く幸せになったんだよね?」 娘「それでも『島耕作』より同情できる🥺」 ・・・寅さんと島耕作を比較する発想はなかったので、 お腹を抱えて笑ってしまいましたが😆😆・・・
成功者の軌跡と思っていましたが最近は・・・ 島耕作と、ライフサイクルのどこかで少しでも接点持ったキャラ (学生時代の友人、職場の同僚、上司、部下、恋愛関係にあった女性たち)が ほぼ全員不幸になったり悲惨な最期を遂げるほうが怖くて気になっています。 しかも、島耕作本人は悪意などみじんもなく、あくまでのほほんとしている、 そもそもこのかた怒ったり憎んだりのネガティブな感情があまりないような (好きなのは女性といちゃつくことだけで😅😅)。
と失礼なこと申しておりましたが。
は、 寅さんはいるだけでまわりの人を幸せにする。 島耕作は不幸にする。 もちろんどちらも意図的ではない。
なんの敵意もないのに 存在するだけで誰かを不幸にする といわれても困りますよね😞😞。
まわりを幸せにする存在でありたい と誰もが願うでしょうが・・・ 自分で選べないというのは、つらいものです。
そこにいくつもの悲喜劇がうまれるのでしょうか。 人気ブログランキング 本・書籍ランキング にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.11.06 23:27:00
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