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2024.06.16
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カテゴリ:読んだ本いろいろ



かつて光村図書の
小学校高学年用の国語教科書にも
一部抜粋が載った『​リア王​』。
黒澤明監督の映画『乱』では
日本の戦国時代の領主の物語にアレンジされていました。
シェイクスピア悲劇の中でも
わが国になじみ深い作品ですね。

シェイクスピアが題材にした
古代ブリテンの伝説の王レイア
の原典では、実は悲劇ではなく
老王が王座に返り咲く結末なのだそうです。

四大悲劇『リア王』じゃなくて、ハッピーエンドでした。

シェイクスピア没後、
原典に忠実に?
『リア王』をハッピーエンドに
改作したのが、ネイハム・テイト。

テイト版の『リア王』は好評で、
19世紀まではさかんに上演されましたが
現代ではあまり再演されないといいます。

・・・人生の深淵をえぐる不条理な悲劇を
無理やりハッピーエンドに改めることで
作品の質がおち品格が下がる
・・・というのが現在(20世紀以降)の主流な考え方
なのでしょうか。

それでも、シェイクスピア四大悲劇中でも
『リア王』は、もっとも改作しやすい作品
(けっきょく悪しきものが滅び正しいものが勝つ、孝行娘が最後に幸せになる)
と思うので、
ハッピーエンドの『リア王』、
いつか機会があれば、ぜひ視聴または観劇したい
と、願うばかりです。

テイト版『リア王』​​
こちら​​​で戯曲が読めます。



高価な書籍なので、読んでみたいかたは、どうか図書館へ。
(私も、また(笑)借りに行こうかな😊)

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Last updated  2024.06.19 18:19:56
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