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テーマ:怖い話・・・(2)
カテゴリ:怖い話・・・
私たちはその夜、夜勤の仕事に入っていた為、通夜に参列せず、翌日の告別式に参加する事にした。 クリスチャンだった工場長の棺の上には白い薔薇が山の様に積まれ、人望の厚さを改めて知った・・・。 話によると足の悪かった工場長は火災報知機の音を聞いて、足を引きずりながら、第二工場に駆けつけ、作業者を非難させ、中に人が残ってないか確認しに行って、逃げ遅れ、亡くなったらしいとの事だった・・・。 私;「そう言えば、振り返ると、工場長からいろいろ教わったよなぁ。」 Tさん;「あの、斜めにかぶった帽子、もう、見れないんだなぁ。」 なんとも言えない悲しい気持ちになった・・・。第一発見者になってしまった事が、尚いっそう、気持ちを沈ませた・・・。ご家族に深々と礼をされた私とTさんはいたたまれなくなってしまった・・・。 会社はそれでも、稼動する・・・。 私は告別式から直接工場に行き、仮眠室で休みを取り、そのまま夜勤に入った・・・。いつものように作業を続け、朝方4時頃、そろそろ、休憩だなと思ったその時・・・
背中に冷たい「ぞくぞくぞく~」っと言う、気配を感じた・・・。ふと、工場が見渡せる二回の窓を見て、私は正気を失った・・・。 「わぁーーーーーーーーー!!!!!!」 主任が慌てて駆け寄って来た。 主任;「どうした!!どうした○○!!!!!」 私;「あ、あああれ・・・。」 二階のガラスを指差し、私は腰を抜かしていた・・・。 主任;「何、何にも見えねーぞ!?何、どうしたんだ?!!!!!」 主任にはその場が把握出来ない・・・アタフタしてる。 その時、私が見たのは・・・・・・・・・・・・
紛れも無く、工場長の姿だった・・・。 工場用の帽子を斜めにかぶり、片足を引きずれながら、Cフロアーから、うちのフロアーの方に歩いてくる、間違いなく、あれは工場長だった。 真っ暗な廊下をしかも夜になると鍵がかかって入れないあの廊下を、 青白ーーーーーい、光を放ちながら、歩いてくる姿を私は見てしまった・・・。 腰が抜け、仕事が出来る状態じゃない私は、主任に 主任;「第一発見者で死体みちまったんだ、仕方ないよ。家でゆっくり休め。」 と、早退するよう、促され、放心状態で、まだ薄暗い道を車で帰れるはずも無く・・・。 その当時、付き合っていた彼女に頼んで、帰宅した・・・。
落ち着きを取り戻した頃、TさんからTELがきた。 Tさん;「ぶり返すようで悪いんだけど・・・、昨日、見ちゃったんだって?実は・・・俺も、今朝方、夢見てさぁ。工場長が出てきて“ありがとう”って言われたんだ・・・。」 私;「そう言えば・・・。俺、怖くてすぐにはその意味が分からなかったけど、最後、うちのフロアーの前で脱帽して、頭下げたんだよ、工場長・・・。そういう意味だったのかな・・・。」 恐怖は安らぎに変わった・・・。
そう、工場長は成仏出来ずにさまよっていたのではなく、 私とTさんに「発見してくれてありがとう」って 「最後のお礼・・・」を言いに来てくれたのかもしれない・・・。 ちゃんと、挨拶出来なかった事が悔やまれる・・・。 今はきっと、天国で見守ってくれてると、信じている・・・。
この話は実話です。不思議な経験をしました・・・。今では、その当時の友達に会う事も無くなり、この話を一緒にする仲間もいなくなってしまったけれど、風化させたくない、ちょっと切ないけど、嬉しい、霊体験となりました。 ご冥福をお祈りいたします・・・。 お墓参り、ちゃんと行って下さいね!!みなさん!!
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