2009年資本主義大崩壊!
2009年資本主義大崩壊! 船井 幸雄 著2008年12月11日 ダイヤモンド社 発行 いよいよ断末魔の最終章が始まった 株価底抜け、天上知らずの円高で日本はこうなる! エゴ優先の経済システムがもたらした未曾有の窮地に日本人はどう対処するべきか? あの世界大恐慌をはるかに上回る困難が訪れる!グローバル化した経済のもと、かつての世界大恐慌と比較にならないスピードで経済クラッシュの波は伝播しています。いま、日経平均5,000円などと言うと突飛な感じがするかもしれませんが、これからは逆にそれが当然だと思わされるような事態が続くことになるでしょう。 いま私たちが直面している経済危機は、かつての世界大恐慌と比較にならないほど規模も大きく、進むスピードも速いようです。まさにいま、資本主義そのものが、大音響とともに崩壊しようとしているのです。 2009年には、日本の金融機関が抱える不良債権の額が明らかになり、破綻や倒産が本格化することになります。メガバンクだからといって安心できません。さらにその影響は実体経済にも及び、驚くほどの売り上げ減と業績悪化により、給与カット、人員整理、倒産の嵐が日本全国で吹き荒れることになります。円高が一ドル50円まで進むとともに、日経平均は5000円を割り込む可能性もあるでしょう。 この危機は五年や10年で終わるということはなく、食糧危機という最悪の事態を迎えます。しかし、恐れることはありません。エゴを中心とした考え方を捨てて新しい時代の価値観を身につければ、素晴らしい時代の扉が開きます。すでに、大勢の人たちがそれに気づき、実際に動きはじめようとしています。いままさに、「百匹目の猿」現象が、起きはじめているのです。 2009年、金融恐慌は産業恐慌、そして生活恐慌になるもはや、サブプライムとか、金融の問題のエリアを越えてきたのです。事態経済が音を立てて、あっと言う間に崩れ落ちようとしています。世間で、金融、金融と騒いで、世界各国が金融問題を話し合っているうちに、現実派そんなものを、とうに通り越しているのです。 いよいよ資本主義が本格的に崩壊しはじめた資本主義は「びっくり現象」の発生、「対策がすべて裏目」、そして「最後のあがき」という崩壊のプロセスをたどっている。 日経平均5000円、1ドル50円の時代がくる!今回の世界同時不況は、3年ぐらいでは回復の可能性はない エゴを追求するシステムが人類と地球を追い込んだ勉強不足で責任逃れをする政治家と官僚が日本の病巣 死をはじめて意識して本当のことがわかった病気はサムシング・グレートからの警告。人には各自、使命と役割がありそうだ。 資本主義崩壊後の新時代を生き抜く哲学各自が「良心」と「天の理」に従い、自分の長所を活かし、世のため人のため、自分のために尽くすという哲学が必要 「有意の人」の意向は矛盾解決!まず金融と医療の矛盾解決がポイント GMやシティグループもピンチ、資本主義はやはり大崩壊?アメリカ大手の銀行、シティグループの株価が、11月21日には一時三ドル五セントをつけ、終値でも四ドルを下回りました。また、GMがオバマsん大統領の就任の日までに、倒産するかもわからない状態です。 11月24日の「朝日新聞」によりますと、みずほ証券の試算では、世界的な金融危機による金融機関などの損失を約550兆円と推計しています。びっくりする金額です。 2~3年前なら、これらは絶対に考えられなかったことですが、現実に大変化が起きているのです。各国政府もバックアップしきれないでしょう。「2009年資本主義大崩壊!」という本書の題名は、間違っていないような気がします。 常識的には、これから2009年はピンチの時代です。とはいえ、ピンチはチャンスでもあります。この激動の時代に生きていることを喜び、そこを上手に正しく読者が乗り切られるのを確信し、この「あとがき」と終わります。 つながっているすべての人にありがとうございます!