毒を制して薬となす。
もう何年も前、田舎の新聞社のML(メーリングリスト)で、米国が自然界ではすでに絶滅したと言われる強力な病原菌を保管しているのに関して、それを廃棄しない事を批難するコメントがあった。
わたしはそれに対して、たとえ病原菌であっても、それは貴重な地球上の遺伝子であり、破棄すれば絶滅、つまり存在しなくなってしまう。日本狼の様に絶滅させるべきでは無い。遺伝子研究が進み、今後どのような遺伝子からどのような効用のあるものが出来るかわからない。と云う様なコメントをした。
これについて「日本狼を日本娘と読み、確かに絶滅が云々」という、ちゃちゃらかしたようなコメントがあった事くらいしか覚えていないが。
それはともかく、
一歩一歩、着実に進んでいますね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070509-00000407-yom-soci
がん遺伝子を“活用”阪大が強い殺菌効果など持つ物質合成
5月9日14時52分配信 読売新聞
がんに関連する遺伝子の一部から、血管をつくる作用や強い殺菌効果のある新しい物質を合成することに、大阪大医学系研究科の中神啓徳助教、金田安史教授らが成功した。
本来は“悪玉の一味”に見られている遺伝子も、使い方次第ではまったく別の機能を持ち、有益に利用できることを示した初のケース。遺伝子の隠れた能力として注目される。
人の心臓細胞から取り出された遺伝子やその断片1000万個を、血管の培養細胞に1個ずつ組み入れて機能を調べ、血管細胞を増やすなど最も「優秀」な機能を持つ遺伝子断片を検出した。
この断片はがん細胞の表面に現れるたんぱく質をつくる遺伝子の一部で、そこから、たった30個のアミノ酸からなる新物質を合成した。本体のたんぱく質自体には血管細胞を増やす作用はなかった。
最終更新:5月9日14時52分
読売新聞
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最終更新日
2007年05月09日 22時55分24秒
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