簓無案サイト

京都に行く事があるので、足を延ばして行ってみたいですね。図書館なら猶の事。
古い建物の、このような言い方は慣れませんが、『個性的な雰囲気』がとても好きです。
私の通った高校や小学校がそうでした。

ググッて関連記事や校舎などの画像を見たら、なんか泣けて来ました。
愛されるってこういう事なんだなぁ。

町を愛する人がいるから町も人を愛するとかなんとか、最近どっかで聞いたよーな気がする。




豊郷小旧校舎を図書館、子育て支援施設に　町まちづくり委が答申…滋賀
http://osaka.yomiuri.co.jp/mama/tokusyu/ren1/mc20080517kk01.htm
　滋賀県豊郷町立豊郷小学校の旧校舎の利用方法を検討してきた「町まちづくりプロジェクト委員会」（委員長＝石田潤一郎・京都工芸繊維大教授）は１６日、図書館などの社会教育施設や子育て支援センターなどの複合施設として整備する、などとした答申を伊藤定勉町長に提出した。答申を踏まえ、町は今年度中に整備を終える方針。

　答申では、建設当時の間取りや意匠を極力変えず、耐震壁などの増設で補強し、校舎周辺の景観もできる限り原形に近づけ、国の登録有形文化財を目指すとした。答申を受けた伊藤町長は「厳しい財政状況で費用面など課題は多いが、幅広い世代に活用してもらえる施設を目指す」と話した。

　同委は２００５年から１０回の会合を重ね、住民アンケートなどを反映した答申を昨年３月、前町長に提出した。同４月に伊藤町長が就任し、さらに幅広い町民や団体の意見を反映させるとして、メンバーを入れ替えて委嘱。前回の答申を踏まえて今年１月から話し合ってきた。
（2008年5月17日 読売新聞）



寄贈：日本南画院副理事長・村岸さん、２００号の水墨画を豊郷小学校に　／滋賀
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20090502ddlk25040497000c.html
　◇春待つ奥入瀬の雪景色
　◇私も学んだ校舎に飾って
　◇旧校舎群に展示　新たな施設として３０日にオープン

　「子どものころ学んだ校舎に飾って」と、社団法人日本南画院副理事長の村岸良之助さん（８０）＝画号・良華、大阪府松原市＝がこのほど、雪の奥入瀬渓谷（青森県）を描いた２００号の水墨画「待春（たいしゅん）」を豊郷町に贈った。町は、一時は取り壊される運命だった豊郷小学校の旧校舎群に展示する。【松井圀夫】

　旧校舎は、同町生まれで商社「丸紅」の専務だった故・古川鉄治郎氏が私財を提供し、米国人建築家メレル・ヴォーリズ（１８８０～１９６４）の設計で１９３７年に建設された。鉄筋コンクリート一部３階建てで、両脇に講堂と図書館があり、完成当時は「東洋一」「白亜の殿堂」と称された。

　９５年の阪神大震災をきっかけに改築方針が打ち出されたが、保存改修を求める住民グループによる座り込みや町長リコールなど、町を二分する混乱を経て保存が決まり、昨年１０月から耐震・整備工事が行われていた。町立図書館や、旧校舎の歴史などを伝える展示、子育て支援センター、古川氏ら郷土の先人の顕彰をするといった機能を併せ持つ施設として、３０日にオープンする。総工費約５億３８００万円。

　村岸さんは大阪市生まれ。旧校舎が完成した１９３７年、父親の郷里だった同町に疎開し、同校に通った。絵のうまさに着目した教師に指導を受け、「絵心が養われた」と振り返る。２５歳で大阪に戻り、本格的に水墨画を始めた。日本南画院展などで度々受賞し、現在は現代南画協会理事長、関西水墨会会長などを務めている。

　後輩で、同町で青年団活動をともにした清水記一さん（７３）＝同町石畑＝から「絵を旧校舎に」と依頼され、二つ返事で寄贈を決めたという。

　作品はこのほど旧校舎に運び込まれた。村岸さんは「０６年の日本南画院展に展示した自信作。多くの人が絵を見て癒やされてくれれば」と話し、伊藤定勉町長は「春を待つぬくもりが感じられる水墨画は多くの人に安らぎを与えてくれるはず」と感謝している。
　毎日新聞　2009年5月2日　地方版