ワタシは今回の県民集会不参加でした。
意志を持っての不参加です。
もちろん集団自決に関する教科書検定問題については断固として削除反対なのですが、
今回の集会は開催の意義があまり感じられなかったからです。
まあ沖縄の集会ってこういうパターンが多いのですがね。
そもそも沖縄に住んでいる人なら誰でも
この史実や戦争の悲惨さ、無意味さを知っていると思うのです。
いまさら県民を集めて県民に向けてそんな事を確認し合うよりも、
その力を県外(特に東京)にアピールする事に注いで欲しいのです。
沖縄県民が集まって、沖縄県民に向けて戦争を語り、
威勢のいい決議文を沖縄県民の前で読み上げ、沖縄県民だけで盛り上がり、その決議文は東京に2~3人で持っていくだけ。
こんな事で沖縄以外の世論が盛り上がると思いますか?
メディアが報道し続ける(当日くらいは採り上げますが)と思いますか?
残念ながら沖縄以外の地域で、いまだに戦争に関する事が毎日のように新聞に載る所はありません。
それが良い事なのか悪い事なのかはそれぞれの判断に任せますが、事実はそうです。
現在沖縄を「戦争があった島」として見ている人は残念ながら少ないと思います。
観光客がひめゆりの塔で流した涙は、帰りの那覇空港に着く頃にはすっかり乾いてしまい、「定番記念写真撮影地」として楽しい思い出の一部に組み込まれてしまっているのではないでしょうか。
戦争のネタが無いと紙面が埋まらず、戦争を理由に政府から多額の資金提供を受けないと存続していけないという、いまだ戦後から抜け出せずにいるこの沖縄とその他の地域では大きな差が存在します。
集会の運営側がそれをちゃんと認識せず、その声が簡単に届くと思っているから、ミャンマーのデモの方が大きく報道されちゃうんですよ。
戦争を忘れろなんて事は微塵も思っていませんが、もっと世の中の動きを見て前向きに発展していってほしいものです。
沖縄での生活も5年が経過し、
生活の場として最初は特に好きでもなかった沖縄も、今では好きになりました。
だからこそ今回のような大規模集会を歯がゆく思うのです。