カテゴリ:Oの人生論
ぼくの母親は異常なほど心配症だった。 小学校のころは、 しょっちゅう病院へ行っていた記憶がある。 体調が悪かった覚えはないし、 最初の子どもだったこともあって、 ちょっと咳でもしようものなら、 心配で不安になって、 病院へ連れて行ったのかもしれない。 とにかく、 あれに気をつけろ、 これには注意しろと口うるさく言われた。 ぼくはどんどん臆病になっていった。 いろいろなことが怖くて仕方ないのだ。 母親から危険だと言われれば、 本当に怖いことなのだと思ってしまう。 ぼくも親になって30年近くになる。 母親の気持ちは多少はわかる。 長女が車に乗り始めた。 ペーパードライバーで、 東京で暮らしていたので、 車に乗る気はまったくなかったのだが、 田舎生活をするには車は必需品。 がんばって練習して、 今は初心者マークをつけて、どうにか使いこなしている。 今日から40分ほどかけて、 ドッグトリミングの学校へ通うことになった。 幹線道路を走っていくだけで、 大した危険はないのだが、 ついつい心配になって、 「車線変更をするときはきちんと後方を確認しろよ」 と言わなくていいことまで言って送り出した。 親が心配すると、 子どもは不安を感じる。 びくびくしてしまう。 どっしり構えている親だと、 子どもは安心して行動できる。 親は不安をあおるようなことを言わない方がいい。 「この子は大丈夫。しっかりと守られている」 と子どもの運命を信じることだ。 ぼくも偉そうなことは言えない心配症だが、 いつも自分に言い聞かせている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024年11月01日 12時35分25秒
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