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どうやらスペイン北部もなかなか寒いらしい。
ちょっとまだ内省的なキブンでいるらしい、いすぱにやの友人がコネクトしてきた。 「おう」 「・・・・やあ」 「どおなの、そっちは」 「・・・寒い。今週から、また」 「こっちも今日は雪、っていってるよ。昨日もふったし」 「そうなんだよ。先週はよかったのに」 「寒さと雨」 「こっちもだ」 ハバナの3月、風の強いマレコン通りの片側車線を覆うほどの高波を思い出す。風は冷たい(向こうにいれば気温23℃でも寒く感じるようになるのだ)、けど日差しは暖かい、いや、暑い。 yahoo!weatherで友人のいる場所の気温と天気をみる。 スペイン、ログローニョ/アゴンシーリョ。 最低気温3℃、最高気温8℃、曇りマークで時々雨。 サイテーじゃん。 ま、こっちもいい勝負だけどさ。天気のサイテー加減では。 「季節ってのもなんかレンアイと似ている。同じ時期に違う時期のものを両立するのは難しい」 「確かにね。わたしも、昨日の雪でそんなことを考えてたよ。寒の戻りと昔の男、というのは似ている、って」 「ああ、なんかわかる気がする」 「お別れするときゃちょっとさびしいけど、新しい状況に入ってからそいつに戻ってこられると”なんで戻ってきたわけ!?”なんて言いたくなったり想ったりする。そういう気分と似てる」 「そうそう、おれも同じようなこと言いたかったんだ」 「でも、だからといって一生会わないってわけでもないし、会うときが違えばまた何て言いたくなるかわからない」 「同感だね」 我々はちょっと似ているところがある。強引で、鷹揚で、おセンチで、時々ふさぎ込み、何かにはまるとしばらく戻ってこなくなる。そういうときに邪魔すると怖い人になるとこもだ。 わが友は編集作業に入り込むと、めしも喰わなくなる。cafe con lecheに入れるスプーン5つ分の砂糖だけが摂取してエネルギー、って時もある。ついでに眠らなくなる。よくそれで維持できてるな、と思うけど。集中力といえば聞こえはいい。 「で、おれもそういう”季節”に入れられてるわけ」 (ラテン的な問いかけである) 「まさかあ。これだけは忘れないように。あんたはどこの季節にも属していない。そういうレベルとはまた別」 「へえ」 「友達を季節でとっかえたりするやつなんかいないでしょ」 「それもそうだな・・・ああ、そうだ、おれの”サムライ写真”もうちょっと待っててくれ。なんせ、寒くって天気もこんなだし・・・撮影して遊ぼって気になれなくって・・・」 「いいよ、こっちだって似たような気分だもの。あったかくなったらたくさん撮ってくれれば。その気になってる時のが面白いじゃん、こういうの」 「わかった。期待しとけよ」 ・・・・・・・・・・・ くそ寒い3月、我々のよりよい季節の記憶はやっぱりキューバにある。ちょっと汗もかく、けど日陰はここちよい。停電中の街灯とねっとりした闇。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 23, 2004 09:31:38 PM
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