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秋田某所でちょっと一緒に演奏させてもらった、フラメンコギタリスト・佐藤山人くんの東京デビュウ戦が高田馬場・”OLE"で行われた。こちらもちょこっと遊ばせてもらえれば、と思い先日買ったCAJONを持参。これを下げるとまるで家出だ。一斗缶大の木箱。
中央線にこれ持参で乗車し、さてどの程度邪魔か、網棚に載るのかなど実地で検討。まあ、載らないことはなさそうだ。 で、高田馬場。 立派なカンテの人やギタリストの方と一緒に並ぶ山人くん、ううむ、いいじゃないか!いつの間にかブーツも新調してるし。CAJONを持っていったわたし、まるで子供の「公園デビュウ」いや「お砂場デビュウ」って感じだ。なにせ、フラメンコの掟も知らないやつがいきなり「あーそーぼ」っていえばそりゃ、どうでしょう。なんとなく合間に山人くんと音出したりしてみる。彼もいい感じに緊張し、かつリラックスしているようだ。しかし、CAJONはよく響いてくれちゃうみたい。 そっと叩いてもそれなりの音しか、出ないもんねえ。ジレンマ。 第二部、はじまり。 ギタリスト・おぐらさんが先に曲など紹介される。 「ソロありカンテあり、で最後にブレリアやりましょう。カホンも入って。」(あ、やってもいいんだ。うれしい) 距離1.5m、かぶりつきで聴くカンテの声量と圧力。ぐっと来ますのう。そこにシブイ音でギターがからむ。ああ、なるほどねえ。こういうテンポ。まさにセッションを見せてもらってる感じする。タイコものが入ってしまうと、こういう微妙な「間合い」は出せないもんね。酒がうまくなる歌。 山人くんは17歳。 年齢なんぞ音楽に関係ねーやと思うけど、彼のストレートに伝わってくる音を聴いてるとこの年代ならではの良さを感じるのだった。この集中力、疾走感。30過ぎるとこういう芸風、できないもんね。 きっと来年は、いや半年たったらまた違う面を見せるだろうな彼は。われわれはいい瞬間にい合わせることができたと思う。ゼータクよ。 んでもってブレリア。 これって、やっぱり「演奏してる人がいちばん幸せ」かもよ。二人のギター、カンテにCAJONの低音を加える。え、楽しいに決まってる。寛大なおぐら氏がカホン・ソロのパートまで加えてくださって。恐縮、でもうれしかったー。無理やり倍速で3連を打ってみたり、もらった時間の中であれこれやることができたし。二人のギタリストが煽ってくれるから、これまたいいのよ。 でも、あれですね。 やっぱりこれは「移動用音楽」。 数百人とかの大人数で囲むものじゃなくって、お客さんの顔が見えるくらいの距離でお互いの熱気が交換できるサイズでやるものなのね。たくさんの人とじゃないけど、どこででもできる。いいノリと楽器と楽しめる人がいれば。 もーちろん、叩いたあとのワインはおいしいに決まってるじゃないの。 で、翌日は筋肉痛。 運搬のせいなのかもしれない。 筋トレもしようかしらん。 と、すぐに肉体派になってしまう。 くっそ忙しい時期の中、こういうちょっとドキドキすることがあるとまたいいもんす。いつだろーが、いくつになろーが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 29, 2004 09:41:16 PM
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