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駅を降りたところからもう色んなにおいと音がするので、多分嗅覚だけでどの辺の通りかわかるようになっている。その一例。
ポイント1 スターバックス・コーヒーor マクドナルド 地下鉄から地上に上がってすぐ!これは酷だ。すぐに小銭を落としにいってしまいそうになる。 特徴的なマクドナルドの重い脂のにおい。これをかいだらまずどっちに行くべきかすぐわかるだろうな。 で、右折してみる。マクドナルドは回避。 ポイント2 蘭の花専門の問屋さん 朝ここを通ると、早朝の納品でドアが開くたびに店の中から湿った苔とむわっとした熱帯のにおいがする。思い切り乾燥した2月の朝ですら。この一角だけが緯度がちょっと低くなっているみたい。ここからあっちこっちの晴れがましい席に蘭たちが運ばれていく。うっかり目を開ければ胡蝶蘭にデンドロビウムにシンジビウムがこちらを向いている。 で、ちょっと角を曲がって。 ポイント3 大阪うどん屋・小諸そば・普通のそばや 大阪はまだこの時間ではにおわない。 小諸はダクト外側から朝からかきあげの油のにおい。 (梅雨時や熱帯夜の翌朝から30℃・・・なんて時はツライ) 普通のそばやのダシのかほり。 (なんで昼からなんだよ、と不満に思うくらいイイ。) そういや、うどんかそばばっかりの通りなんだわ。 同じブロックの裏側をいけば。 ポイント4 朝から操業中の製本工場 ハンダのようなにおいと機会音、それからフォークリフトのうおんうおんって音。のりづけじゃなくてでかいホチキス状の金属でとめられてる類の雑誌類が多い。だからこのにおい。フォークリフトが持ち上げてる本はいつもいろいろ。小口のものから初版数千のまで。 右側からは首都高速の車の音、わあわあとくっついて聞こえる。夏なら堀留橋から川の水の臭いも上がってくる。 このくらいの「においと音」のポイントを通過して仕事場へ。そうそう、どれもこれも人が働いてるにおい。 道を渡った先には西神田、3年前ならもっとたくさん働いてるにおいや音がしたのに(活版やさん、金箔やさん、軽印刷やさん、洗濯やさん、その他いろいろ。)そこには阿呆みたいにでかい賃貸マンシオンができた。24mmのレンズでもはみ出しそうなやつだ。ここから発生するのはきっついビル風のみ。傍のポストに手紙出しにいくたび、手紙飛ばされそうになる。 鏡のように光ってそこらへんを映すそのでかい賃貸マンシオンに映った空だけ見て左折する。においや音のしない場所だから、目を閉じたままでは歩けない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 5, 2004 09:25:43 PM
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