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昼休みは努めてぶらぶらする。
仕事中はぶらぶらできないから。 当然か。 ぶらぶらできる限度てのもあるから、今日はすずらん通りの真中くらいまで。 小売部を閉めてしまうじゅうたん屋さんのセールをのぞき、それからお向かいの古書店「かんたんむ」。 店頭でみつけた「砂上のいのち」/勝田保世 音楽の友社刊1978 戦前にスペインの南側で暮らしていた勝田さんという人の、フラメンコやその周辺のお話。市民戦争の間にもいた、ってんだからたいしたもんです。これが200円。 中身にも興味あるけど、この値段には「救済」とか「保護」という言葉が適している。これをかおうかどうかうだうだしていると、隣の楽器屋さんからダグ・レイニーのようなスタイルのソロギターが聞こえてきた。駿河台坂からすずらん通りで一番良く耳に入るのはギターの音。山の上ホテルの裏ではブラスの音。住み分けてる訳じゃないけど、そういう違いはある。そうそう、ハバナ・ビエハならどっかのグルーポが人のアパートでボレロを練習する。クラーベの音が吹き抜けの踊場から抜けてくる。 不用意に楽器の音がするような通りが好きなのだと思う。 ガラスの奥で足組んで弾くダグ青年の音をあとにまた人ごみへ。 もちろん、片手には「砂上のいのち」税込み200円つき。 春風にしちゃいやに強い風、ギターの音はすぐにどっかへ飛んだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 6, 2004 09:15:31 PM
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