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東京国際ブックフェア@東京ビッグサイトへおでかけ。
新宿から「りんかい線」でまっすぐいけるようになっていた。これも前より未来型になってるなあ。前なんかもお、新橋までやっとこ行って「ゆりかもめ」・・(ここからの景色もすてきだけど)あるいは東京駅からバス。 入場までの手続きのまあ、かかること。 「書店」「版元」「教育関係者」「一般ユーザー」「VIP」(いるらしいです、そういう人も)・・なんて色分けされたお札の入ったカード入れを首から下げて歩く羽目に。 入場前に招待券に住所氏名・・・を記入。 ま、テロルとかなんとか、いろいろな出来事を想定してのことなのね。出入自由だったのはいつの日か。ユルかったよなあ。 本にかかわる数百の会社がいちどに出展してるわけだからそりゃ騒がしい。なんだか、秋葉原にいるみたいに耳がわんわん鳴る。お金のある版元はそれなりに、そうでなくてもそれなりに。前より余計な印刷物などをやたらと配るのは控えてるとこ多し。海外の版元やエージェントも来ている。わたしはいすぱにやの版元さんeditorial popularにて”CUENTOS CUBANOS”を800円で購入。キューバ作家数人の短編集。レイナルド・アレナスの「目を閉じて」を読みたかったので。ほかのシリーズにはぬあんと星新一のショート・ショートなんかもあった。そうか、日本的状況説明なしでもわかるものね。ああいう分野なら。相棒は本じゃなくってドイツの光学機器メーカー・エッシェンバッハのブースで引っかかる。なにやらお仕事用に使いたいらしく。オフィスで使ってたPCの壊れた基盤が拡大鏡のデモ用に置いてある。細かいものを観ることができるのかどうか、これを見ればよくわかりもんね。ひょっとして一番役に立ってるPCかも知れぬ。まあ、それぞれに何かしら得るものがあってめでたし。 今回の展示では版元よりもその周辺を固める業者のほうが面白かった。万引き防止用ICタグ、POSレジの類、それからビニ本製造機。10年前ならほとんどが版元だったけど、もうそればっかりではない。 電子BOOKてなものも触ってみる。 これを見て、その後に考えてみる。 「とっておかなくていい本ととっておきたい本」の違い。 こういう機器で見たいものって、何だろう。 ある時期しか必要でないものだったら、受験前にとりあえず買う大学入試問題・・ええと。赤本だったっけ・・とか、学習参考書のたぐい。時期が終わればもういらないもの。 でも、「いつか読む本」なんてものを部屋に積むのが好きな人はずっと必要感じないだろうなあ。それから、一番困るのは電子BOOKのデータを買うって言う行為には偶然性が皆無だ。「これを読みたいので金出して読む」。それだけだ。もちろん、読みたいものが読めればそれでいいんだろうが。あまりに直球すぎて、いまひとつ楽しくない。ここで気づくのは、私の場合「出会い」込みで本を手にして、いやすることを欲している。電子BOOKの単純、純粋な無水エタノール的な目的もいいんだけど、わたしにはドブロクみたいな雑味や不純物が必要だ。肝臓やら脳やらがうおっとかひえっといいながら分解して受け付けていく。偶然性のもとに。それができない以上、やっぱり毎日靖国通りの路上を往くほかない。 LIBRO DEL FUTURO,未来の「本の姿」ってかんじで初めは言ってみたんだけど、「まだ見ぬ本」全部が未来の本だなあ。どこでどんな形で出会おうと。ホンの形状ではなく出会うその時間を指すものって気分になってきた。今のとこ、わたしにはね。 大体、明日の「均一棚」のことだってわかりゃしないのだもの。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 26, 2004 10:31:54 PM
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