CASA DE SATCH UMINO

今日も今日とて神保町歩きはやめられない。
だって、日課なのだから。
猫が自分のシマのパトロールするのと同じだ。

小宮山書店の近所の、プチ養鶏場のあるとこの書店。
きょうは「無料」のダンボールがみっつも。
おうおう、群がってる。
わたしも参加しよう。

お持ち帰りの品。
NEUE NOBELLETTEN /UNIVERSAL BIBLIOTHEK
(preis pro 20pfennig.)

IL BATTISTERO

NUOVA PIANTA GUIDA VENEZIA

IL PALIO SIENA,2Luglio,16 Agosto

年代はわからないが50年くらい前のヴェネツィア・ガイド。
ぱらぱらとめくると、美術館の半券がおちた。
誰かの旅の跡を神保町で拾う。
版ずれバリバリの地図にはゴンドラで移動した跡らしきものが
赤鉛筆でぐるぐると記されている。お、書き込みあり。
時々、イタリアの裁縫雑誌を買うのだけれど、今でもかなーり平気で版ずれしている。グラビアページでよ！
モデルのおねえさんの口紅のマゼンタがずれて、不思議な顔になってたりするのはわりとあることだ。
だから、これは印刷技術の問題ではないのだ。
「まぁ、いいじゃないか」てなとこか。
50年前も、今もおんなじ。
きっと、ヴェネツィアの街も。

ハバナで、フィレンツェから来たっていうUKIYOEコレクターのおやじと古本屋で知り合い、
一緒にビールを飲んだ。丸顔で、半ズボンで、うれしそうな顔してて。

どの街でも、うーむ、わたしのやってることは変わらないのね。

いけないもの、それは古紙のかほり。