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カテゴリ:国外へ移動する話
メキシコシティにだって、電気屋街はある。
ソカロからちょいと内側、ウルグァイ通りをまっすぐ、 インスールヘンテス方面に歩いて数ブロック。 電化製品メーカーの大小さまざま なロゴ看板が見え始めたら歩く速度を落としてみる。 するともうそこは「メヒコのアキバ」。 家電から電子パーツ、PCジャンクの山積みしたのを 路上にひろげてる無店舗営業まで。 どこの国でもそうなのか? ここでもお客は98%男子だ。 スーパー「GIGANTE」の袋をさげたおばちゃんなどは 見えない。いるとすればパーツ屋でお会計してる姉さん くらい。それも、店内に入って初めて「発見」したのだ。 なんでここにきたのか? 安宿の部屋でコーヒー飲みたかったのだ。 流しの蛇口から出るのはちょっと力不足。 数日前、同じ宿で知り合った家族に 「いゃ~、腹悪くしてしまって」と話したら 「これ飲みなさいよ、落ち着くから」とインスタントの みそしるをいただいたのだ。 ほんとにしみるのよねー、こういう時には。 体調崩さないと、ほとんど日本食のことは思いださないけど。 このとき彼女がみそしるをとくのに使っていた、 金属の棒にプラスチックの柄、そこにコードとプラグが ついたもの。 「あぁ、カレンタドールなら電気屋さんにあるわよ。 わたしも部屋で熱いもの飲みたくて買ってきたの。朝、寒いしね」 彼女は宿にそなえつけの、厚いコップで湯沸かししていた。 「ちゃんと沸騰するから、ラーメンも大丈夫よ!」 それを聞いただけで、気分の上の腹具合は良くなった。 で、何とか回復したら、コーヒーがほしくなった。 いや、コーヒーほしくなったら「回復」なのだ。 そうだ、カレンタドール買いに行こう! 「腹痛いかも」「路上でモヨおすかも」といった、 心配な腹具合のままあんなでっかい街、歩けない。 緒器官のご機嫌うかがいせずに行けるしあわせ! で、聞いたとおりの道を歩いて、発見。 ほんとにアキハバラの「秋月」や「千石」 みたいな店がまえ。 買い方だけが違う。 番号のついた品物の見本が壁にごっちゃりと貼ってあるのを見て、店員に希望の番号 を言う。 彼は番号のついた棚の引き出しから品物を出して 「わたし用」の箱に入れ、「algomas?(他に何か?が転じて'以上ですか?'くらいの意味)」 って聞いた後で伝票書いて会計の姉さんに渡す。 (彼の仕事はここまで。) (似たような売り方は、日本橋室町界隈の化学薬品/器具問屋でもやってたなぁ) 姉さんから袋を受取り、ちょっとうれしい気分で歩く。 これからTVのない安宿で天井に埋めこまれた スピーカーから流れる哀愁のラジオ番組がか けるランチェ~ラをききながら、待望のコーヒー。 甘いpan dulceも買って帰ろう。 なんで部屋でコーヒーかって? 高いファミレスではアメリカーノが出るし、 カンティーナや定食屋だと「お湯とネスカフェ」がでてくるから。 それでもわたしは「スターバックスコーヒー」 のできないこの場所が、大好きだ。 コーヒーほしけりゃ、電気街へ行く。あ、粉は持参ね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 20, 2005 09:55:39 PM
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