CASA DE SATCH UMINO

「失踪日記」もう数回読みなおしてみた。
何が「いい」のか気付きたくて。
きっと「まかないの飯」の味がするからなんだ。
今きっとそれまでの何時よりも時間の制約なしに
氏は描いたんではないか。
もちろん「担当」の注文くらいあったろうけど。

それが「商品」になる以上、あっちこっちいじられて
変形していくのは仕方ないことだけど、このヘヴィな
話は「いじりようがない」。
加工されずあるままにうまいところを。「まかないの飯」。
ていねいに仕込まれたものはおいしいのだ。
少々カタいもんが入っていても。

もう何も注文つけませんから、好きなように描いてください、
そう言いたい書き手はたくさんいる。
生煮えでもいいから。

あと、この本のえらいところ。
「2色刷り」なんですね。
ちゃんと目立ちます。
都心では増し刷り納品待ちで欠品中なの？
うちは中央線沿いでも郊外だもんですぐ買えた。
でも3刷目。
続編を強く希望するとまた失踪されそう。
のんびりやってほしいすね。