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いくら日中の気温が10度マイナスしよーと、冷たい雨を浴びようとも。
楽しみはいくらだってあるもんだ。 こういう日は上海朝市のたんたんめんに限る。 最近買ったBarbour of Englandのオリーヴグリーンの コートをがさっと羽織り、きっちりと前のジッパーも 首まで上げてすべる道を走っていく。 おおお、防水自慢のコートだけある。 なんか気持ちいいぞ、雨のなかでも。 このコートのために、雨天を待ってたんだよ。 こういうものは曇りがち雨がちな気候のもとに生きる人たちが考案したものを 選んだほうがいいのね。あっちゃこっちゃにポケットが隠されていて、 できるだけ手ぶらになれよといっている。 まないた橋の下のお堀には、きのうまで枝とともにあった桜の花びらたち。 すっかり、水面に移動している。 雨もはげしいから何となく流れができたりして、マーブリングみたいに 寄ったり離れたり。 このくらいバックが暗いほうが桜がよく見える。 空も暗いしね。 見飽きないけど、おなかもすいた。 ふたたび上海朝市方面へ走る。 やや待たされるがきょうの麺はいつもよりコシがある。 白ゴマ味も秀逸。 くるみの味がする小さい焼き菓子がおまけにつく。 (日替わりのおまけ、ねぎと小麦粉をこねて焼いた塩味の・・名前はわからん・・なんかも時々あって、これもおいしい。メニュウにはないのだろうか) 中国茶をポット一杯、ゆっくり飲んであける。 いつもお客の席割りやお会計をしているかたと帰りしなに桜の話する。 今年はあっという間だったわねぇ。 でも、今お堀の水面に移動しててあれもなかなかですよ、と答えると 彼女もここにくるとき見てきたわ、と。 みんなけっこうみてるもんだなぁ。 ここの桜は散って終わりじゃないもんね。 水面に落ちたとこまで愛でるために桜をあえて植えたのじゃなかろうか。 散っても二度おいしい。 憶測はすすむ。 熱い麺腹をかかえて、また雨の中を走る。 もう一回水面を見よう。 それだけのために走る、だってきょうは「特価本」の箱がでてないから。 降ったらふったで、晴れたらはれたで。 アスファルトに同化しそうなカエル色のコート。 (ほんとはきのう、部屋にいた蚊に起こされっぱなしで ほとんど寝てないんだけど。) 手の甲はまだ、かゆいのよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 11, 2005 08:22:09 PM
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