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昨日の通勤満員電車で、一心不乱におぢいさんが文庫本にかじりついていた。 何読んでんのかしらんとのぞいてみたら、谷崎の「痴人の愛」であった。 ナオミに着せる服を手に入れるためにあちこちの街を探し歩くというくだり。 この閉鎖的な超密着他人空間で痴人の愛。すごい食い合わせ。 そのに) 同じく昨日、ひるめし(神保町・上海朝市の野菜五目麺なり)の後専修大裏を 歩いていたらぜーんぜん知らないおぢさんににこやかに「こんにちは~」と 会釈された。反射的にこちらも会釈する。 さて、数メートル歩いてから「今の誰だったっけ?」 うーむ、わたしが彼を誰なのか忘れているのか彼がわたしを誰かと勘違いしているのか ナニがほんたうかのかわからなくなつて来た。 そのさん) 正岡子規の「仰臥漫録」を読みたいと思う。 以前も読んだ気がするが。寝たきりで恐ろしい食欲を発する男。 そのくせ食いすぎてあとで死ぬるほど排泄の際に悶絶したりしている。 生きる欲と喰う欲どっちが先なのか。 そのよん) 無人野菜販売所が運悪く閉店したときにいく八百屋。 昨日も寄った、本日は前を通っただけ。 そしたら数メートル過ぎてから店のおぢいさんが 「おおい、昨日カサ忘れてったでしょお」と叫んでいる。 あ、あたしのことか、と振り向くとどうやらそうらしい。 「昨日あんたトマト買ってったあとにカサあったから自転車で追っかけてったんだよ。 でも道きゅっと曲がって見えなくなっちゃったからカサ持って帰って来たのよ。ほら。」 と、差し出されたカサはあたしのではなかった。 グレイのチェック柄。 あたしのはグレイの無地のもの。 でも、そういう扱いをしてくれてること自体がうれしいので 「あぁー、今度忘れたときはお世話になります、ありがとう」と わけのわからないお礼を言って店を去った。 ここらに住んで一年弱、よーやく「ここのヒト」になりつつあるらしい。 時々おまけしてくれたりして。 雑木林の山の上から降りてきて暮らすとこういうかんじなのね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 1, 2006 12:09:25 AM
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