CASA DE SATCH UMINO

ウチから峠をふたつばかり越えた場所にあるちいさな町で、ぶらぶらした。
そこにはメンチカツやらコロッケ（かぼちゃ・牛肉・ふつーの）などの入った
ガラスケースにカメラ（トイカメラ含む）を２，３台置いている惣菜屋があった。
とーぜんお約束どおり入店し、いくつかの揚げ物と生麺（ほうとうだぜ）を買い、
それから店主のコレクションを見学。
その中にはmeikaiというカメラがあった。
「あっちの山のほうに工場があったってわけよぉ」
国産カメラ・メーカーが、こんな場所にもあったとは。
ここまでは10日ほど前の話。
先日、懲りもせずまたまた再訪。
ちょいと店に顔のぞかせたら店主殿、「おおお、入れ入れ、まーコーヒーでも飲んで！」
と常備されているらしい缶コーヒー（恐ろしく久しぶりに飲んだのだが、なんかすごく旨かったなあ）をぽいっと我々に渡し、それから
「あー、このカメラ！もってって！」
「？？？？？？でも、コレクションで飾ってるんじゃあ」
「いーの、こないだ見せたでしょ、もう一台持ってるの」
「えええ。では、ありがたくいただきます～」

そんなこんなで地域の櫻名所を案内してもらい、草もちまでごっつぉになり、お友達の
かたとも楽しくご一緒していただき。

別れ際には「これ、もってけーし！」と甲州弁とともに、
蕾のたくさん付いた桃の枝をいただく。
またまた峠二つ越えて、連れて帰ってきたのだった。
maikaiSLと桃の枝。

峠二つ向こう側のひとびとや、彼らの作るものの味。
（この近所にある和菓子屋さんがまたすばらしー）
強引さとほがらかさと人のつながり具合からなぜか物価の高くないところまで。
我々にとって、その町はある意味季節問わず桃源郷のよーな場所になってしまいそう。

ためし撮りにはよい季節になりました。
maikaiさんと散歩へGO!なのだ。