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そりゃあ幼少期には友達扱いして遊んでいた時期もあったはずだ。
夏休み、田舎のお寺の高床になった柱の下のかさかさした土の中に、 アリジゴクの巣を見つけたら、ちいさく丸まったそいつをぽいっと転がして 放り込んでみたり。(アリよりつかみやすいんだよね) あとはつかまえてきたカマキリや蛙、かなへびの餌にするとか。 惜しげもなく色んな遊び方をしたもんであった。 だいたいが犠牲者だったわけだけど。 数日後、投げ込んだアリジゴクの巣を掘ってみると、白くかさかさになった死骸が ほろりと出てくるのだ。 おうそうだ、ジグモをおびき寄せるのにも便利であったなぁ。 (これは用もないのにジグモを巣袋から引っ張り出してみるだけの遊びなのだった) というわけで、ダンゴムシ。 英語圏ではPillbugと呼ぶ地域もあるらしー。(wikiがそういっていた) 「丸薬みたいな虫」っつうのかしら。 過去に色々痛い目にあわせたというのもあるが、因果応報で今頃うちの菜園が こやつの被害に遭っている。 そりゃまー、土壌改良用に腐葉土は使ってるけどさ。 どうもお召し上がりになっているのは、それだけじゃないようなのだ。 にんにくの若芽。綿の双葉(まるぼーずになって根まで食われた)。唐辛子の若葉。 なんかもー、集団でわしわしわしっと集まって喰らっているところを見てしまったら、 これはもう実力行使に出なければいかんと思い立った。 ついでにあの貪欲そうな姿がなんだか腹立たしい。 おめーらを養うためにあたしは腐葉土まぜたんでも毎日水やってんでもないんだよ。 断りも無く(あっても困るが)増えやがってっ! それでも、ダンゴムシ用毒餌とか農薬みたいのはいやなのよ。 自分らの腹に入れるものを栽培しているからには、なるたけ避けたい。 で。 1000mlの四角いPETボトルを裂いて内側に油を塗る。 中に一番好きそうなキャベツの屑を入れる。 ここに喜んで集ってきたところを熱湯で一瞬にして逝っていただく。 この装置を作成、設置したらば最初のお客はアリさんだった。 おいおい、アリさんて油がお好きなのね? これは初めて知った。 だんだんダンゴの連中も活動しはじめた。 しかし黙って観察してるのもまどろっこしいから、割り箸でつまんでどんどん 放り込んでやった。 うううー、出てくるでてくるー。 だんだん鳥肌立ちそうになる。 外側から何か刺激を受けているときは、彼らはぎゅうっと丸まっててくれるので、 箸でもつかみやすいんだよね。しめしめ。 だんだん集まるダンゴムシ。 大喜びでキャベツにしがみついている。 ふっふっふ、もっと食べなさい。 割り箸で探索を進めると、なんとバジルにもかぶりついているではないか。 (オレガノはお嫌いの様子ですが。) ニンニクの若芽にも腹が立つが、バジルを食い散らかすのは許せん! しかもなんだかでっかい奴がくっついている。 腹が立つ。 ついでに休憩、コーヒーを淹れる。 残りの熱湯(再沸騰)を件のPETボトルにどぼどぼどぼと注ぐ。 アリが騒いでいるところにも。 うー、このレベルの殺戮は何年ぶりだろう? 決して後味がよろしいものではないが、食べて生き続けるといふのはこういう闘いが 必要なことなのだー、ということに、した。 お金と交換せずに食べ物を手に入れる場合、こーいうプロセスもありなのだ。 こういうのが居る限り、いきなり種を地植えできましぇんな。 なんだかとても、基本的な営みをしたように感じている(のは人間しているあたしだけ)。 これが鳥だのケモノだのによる被害となるともう・・・。 合掌それから豊作祈願。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 11, 2007 08:00:12 PM
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